1 | ジープのような消毒液 |
新型インフルエンザの流行にともない、フランスでは夏の終わりから、イタリアでも秋口から、さまざまなアルコール消毒液が店頭に並ぶようになってきた。薬局やスーパーだけでなく、タバコ屋さんでも売っている。
イタリアの我が家でも、女房が買い揃えた『アムキーナ』という消毒用アルコールが、気がつけば、液体、ジェルなど3種類もあった(写真1)。いずれも手洗いのあとにふりかけて、手に擦り込む。
この「アムキーナ」、単なる商品名なのだが、今回の新型インフルエンザ流行による“特需”で、なにやら家庭用消毒薬の一般名詞になりつつある。
この現象、4輪駆動車のことを十把一絡げに「ジープ」と呼ぶ親父のようで、筆者としてはあまり好きではない。だが、店頭などで「消毒液ください」というよりも、「アムキーナください」といったほうが、たとえ本当のアムキーナがなくても近い商品がスッと出てくるのも事実である。