新型『フーガ』のデザインキーワードは“勢(いきおい)”と“艶(つや)”だという。ぱっと見は『スカイライン』に似ていると感じるが、ボディサイドの表情と伸びやかなスタイリングは高級セダンにふさわしい存在感を放っている。
プロダクトチーフデザイナーの青木護氏は、「人びとの目を心を惹きつける躍動感に満ちたデザインを目指した」と語る。「FRの普遍的なプロポーションといえるロングノーズに、短めのオーバーハングをもつリアセクションはネコ化の猛獣が後ろ足で大地を蹴る“踏ん張り感”を強調した」(青木氏)。
新型フーガのスリーサイズは、全長4945mm×全幅1845mm×全高1500mm。全幅は40mm広げられる一方で、フロントピラーを50mm後退、全高は10mm落とされ、ロングノーズそしてロー&ワイドのプロポーションになり、従来モデルで感じられた腰高なイメージは払拭された。
フーガのデザインは、3月のジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトカー、インフィニティ『エッセンス』がモチーフになっているという。次席チーフエンジニアの長谷川聡氏は「エッセンスは市販されないが、文字通りインフィニティブランドのコンセプト“エッセンス”が凝縮されている。このエッセンスのデザイン思想が反映されたプロダクトの第一弾が新型フーガ」と説明する。