ダイムラーは21日、欧州向けのメルセデスベンツ『C63AMG』に「パフォーマンスパッケージプラス」を設定した。30psパワーアップした6.2リットルV8(487ps)を積む。
『Cクラス』の頂点に位置するC63AMGは、メルセデスベンツの高性能車を手がけるAMGの最量販モデル。2008年は約8100台を販売した。AMGが1基1基手作業で組み立てる6.2リットルV8(457ps、61.2kgm)を搭載している。
新たに加わったパフォーマンスパッケージプラスでは、エンジンをさらなる高出力方向へチューニング。『SLS AMG』から流用したピストンをはじめ、コネクティングロッド、軽量クランクシャフト、可変バルブインテークマニホールドなどに専用チューンを施した。
その結果、最大トルクは61.2kgmのままだが、最大出力は30ps向上して487psを達成。パワーアップの効果は動力性能に反映されており、最高速は250km/h(リミッター作動)と不変だが、0 ‐ 100km/h加速は4.4秒と、1.2秒の短縮に成功した。
強化した心臓部に対応して、「AMGハイパフォーマンスブレーキ」を標準装備。ステアリングホイールも「AMGパフォーマンス」で、ナッパレザー&アルカンターラ仕様となる。セダンのトランクリッドには、カーボン製スポイラーが装着された。
C63AMGのパフォーマンスパッケージプラスは、セダンとエステート(日本名:ステーションワゴン)の両方に設定され、欧州では12月から販売がスタート。価格はC63AMGに対して、7080ユーロ(約72万円)高だ。日本でいえば、1132 ‐ 1152万円ということになる。