欧米の一部自動車メディアは16日、次期日産『マイクラ』(日本名:『マーチ』)の確定ドローイングと思われる画像を掲載した。日産が10月1日に公表した次期マーチのイラストに、限りなく近いとして話題を呼んでいる。
日産は10月1日、グローバル市場向けの新型コンパクトカーのスケッチを初公開。同車はタイで生産を行い、2010年3月にタイで発売後、世界150か国以上へ投入。次期マーチの日本仕様がタイ生産に切り替わるのは周知の事実であることから、このイラストが次期マーチを示唆したものであるのは間違いない。
さて、問題のドローイングである。ドローイングとは実車のボディラインを忠実に描き出した図で、各国の特許庁に意匠登録を行うために制作される。図版が正面、真横、真上、俯瞰など、あらゆるアングルから描かれているのはそのためだ。自動車メーカーは、あらかじめ発表前にこうした図版を意匠登録することで、コピー車の出現を防ぐのである(意匠登録されていても、コピー車を平気で作る超大国も存在するが…)。
そのドローイングを細かく観察すると、特徴的な楕円形ヘッドランプや上下2分割グリル、ルーフエンドの処理…と、日産が公表したイラストを実車化したものと受け取れる要素が多い。
現時点ではこのドローイングが次期マーチと断定するのは早計だが、極めて実車に近いものと推測できる。果たして、次期マーチは2010年、どんなデザインで登場するのか!?