[インタビュー]Xbox 360『フォルツァ モータースポーツ 3』シニアゲームデザイナー谷口潤…その1

2009年10月13日(火) 15時00分
Xbox 360『フォルツァ モータースポーツ 3』の画像
Xbox 360『フォルツァ モータースポーツ 3』の画像
Xbox 360『フォルツァ モータースポーツ 3』の画像
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今月22日に発売が決定しているXbox 360用の人気レースゲームのシリーズ最新作「フォルツァ モータースポーツ 3」(税込み7140円)。

前作もXbox 360で発売され、レーシングシミュレーターとしての完成度はもちろんのこと、次世代機(という表現はもう古いが)ならではの超絶美麗なグラフィックや、ネットワークサービス「Xbox Live」を活用したゲーム内オークション(自分の車を売ることができる)、充実したペイント機能などが高い評価を受けた。今回はそれらをさらに強化したという。

詳しい話を伺うため、前作から開発に参加し、今回はシニアゲームデザイナー(ゲームデザインの責任者のひとり)としてFM3に携わっている、米Turn10社所属の日本人クリエイターの谷口潤(たにぐち・じゅん)氏にインタビューした。

  ………………

----レーシングシミュレーターというと、普通はクルマで走ることのみを扱っているゲームです。しかし、今回は走る以外にもさまざまなスタイルでクルマやレースを楽しめる内容とうかがいました。具体的にどういうことなのでしょう?

谷口氏:一般的にレーシングシミュレーターというと、いかにクルマの挙動がリアルか、いかに収録車種やコースが多いか、またクルマの外観がどれだけ忠実に美しく再現されているか、といったことのみがフォーカスされがちです。

もちろんそうした要素も重要で、FM3も全世界50メーカーの新旧400車種以上、コースも100種類以上を収録しています。アウディのエンジニアやプジョーのチャンピオンレースチームにもスタッフとして参加してもらって、物理エンジンを大幅に進化させ、よりクルマの挙動もリアルになりました。また、グラフィック面も前作の10倍以上のポリゴン数でより美しくクルマを再現しています。

ただし、いくらそうした部分だけを強化しても、「クルマは好きだけどうまく走らせられない」という人たちにとっては、従来のレースゲームのスタイルのままでは必ずしも満足してもらえないはずです。そこで、今回は走ること以外にも力を入れました。

クルマというのはいろいろな楽しみ方がありますよね。自分では運転しないけどレースを見るのが好きという人もいれば、エンジンなどのメカニズムに興味がある人もいます。そこで、今回はドライバーとしてプレイできるだけでなく、マシンの強化パーツの種類やチューニングなどのデータを提供するチューナーや、走行シーンを撮影するフォトグラファーやムービーのディレクターといった楽しみ方もできるようにしました。もちろん、前作にもあったマシンのデザインを行うペインターとしての機能も強化しています。

----レースゲームなのにプレイヤー=ドライバーだけではないというのは、革新的かと思います。これまでのゲームにも、マシンを速くするためにチューニングしたり、愛車をカッコよく見せるためにペイントしたりという機能は搭載されていましたが、あくまでもドライバーのスタンスとしての機能だったかと思います。具体的にはどんな遊び方をできるのでしょうか?

谷口氏:前作のオークション機能を強化して、さらにさまざまな要素に対応させたと思ってください。

たとえば、チューナー・プレイですが、自分のクルマのチューニングデータだけをオークションに出せるんです。どんなパーツを装着していて、どんなセッティングにしてあるかというデータですね。そのデータを使うと実際に速いということになれば、そのプレイヤーの出品するデータは人気が出るでしょうから、落札回数が増えて、チューナーランキングでどんどん上位に進出していけるというわけです。

ペインターやフォトグラファー、ディレクターなどにも世界中のプレイヤーが競えるランキングを用意しています。前作の話になりますが、実際に自分では一切クルマをゲーム中で走らせないけど、素晴らしいペイントを施したクルマをオークションに出しては、毎回高額で落札されるのを楽しむというような方もいました。ドライバーとしてではなく、ペインターやデザイナーという形で遊ばれていたわけですね。今回は、そうした部分をさらに複数の方面に広げたという具合です。

----もはやレーシングシミュレーターというよりは、レース業界シミュレーターという感じでしょうか。好きなクルマでレースやドライブを楽しむだけでなく、その周囲の職業でも楽しめてしまうというわけですね。これまでよりも一回り大きい世界を扱っているといってもいいのがFM3のようです。

(続く)

《デイビー日高》
米Turn10社シニアゲームデザイナーの谷口潤氏の画像
1999年にリリースされた「セガラリー2」でレースゲーム開発歴をスタートさせ、前作FM2にも参加したそうだの画像
前作のペイント機能でデザインされた1台。走らせないでクルマをペイントしてばかりというプレイヤーもいた。(C) 2009 Microsoft Corporation. All Rights Reserved.の画像
これは本作の「リミテッドエディション」の特典のスペシャルなカラーリングのアウディ「R8」。(C) 2009 Microsoft Corporation. All Rights Reserved.の画像
GT500仕様の日産R35型「GT-R」も今回は収録。こうしたレース系のかっこいいペイントも、痛車もみんなOK。(C) 2009 Microsoft Corporation. All Rights Reserved.の画像
収録コースも増やされ、100以上に。これは新収録のひとつ、スペイン「カタルーニャ・サーキット」。(C) 2009 Microsoft Corporation. All Rights Reserved.の画像
こちらは、初代FMで収録されていたコースを復活させ、なおかつ大幅に延長した日本の峠道「富士見街道」。(C) 2009 Microsoft Corporation. All Rights Reserved.の画像
クルマ1台に使われているポリゴン数は前作の10倍になり、瞬間的に実写画像と見間違えるクォリティーに。(C) 2009 Microsoft Corporation. All Rights Reserved.の画像

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