ホーム > ビジネス > 企業動向

サターン売却が白紙に…GMとペンスキー、交渉決裂

2009年10月1日(木) 10時49分
サターン・オーラの画像
サターン・オーラの画像
サターン・オーラの画像
サターン・ビューの画像
サターン・ビューの画像

GMとペンスキーオートモーティブグループは9月30日、「サターン」ブランドの売却交渉が決裂したことを明らかにした。今年6月5日、両社はサターンブランドの売却に関する暫定合意を締結していたが、今回の交渉決裂により、サターンブランドの廃止が濃厚になった。

ロジャー・ペンスキー氏が代表を務めるペンスキーオートモーティブグループは、米国で2番目に大きいディーラーネットワーク。その取り扱いブランドは16に及び、全米約300拠点に販売網を構築している。2006年6月には、ダイムラーと「スマート」ブランドの米国ディストリビューター契約を締結。08年1月にスマート『フォーツー』を米国に初上陸させ、顧客の小型車&エコ志向に乗ってヒットさせたのが記憶に新しい。

また、ペンスキー氏はペンスキーレーシングチームの代表でもあり、同チームはインディ500で最多勝記録を保持している。まさに、ペンスキーオートモーティブグループは、アメリカンドリームの象徴のような企業だ。

今回、交渉が決裂した理由について、ペンスキーオートモーティブグループは「10年末以降、サターン車の供給を受けるメドが立たなくなったため」と説明している。

今年6月のGMとペンスキーの暫定合意の内容は、サターンの不採算モデルを整理したうえで、GMが2010年末まで、『オーラ』『ビュー』『アウトルック』の3車種をペンスキーに供給するというものだった。しかし、それ以降の販売車種に関しては決定しておらず、ペンスキーは韓国のルノーサムスンなどと、車両供給を巡って交渉していたとされる。しかし、この交渉はまとまらず、ペンスキーは窮地に追い込まれた。

交渉決裂を受けて、GMのフリッツ・ヘンダーソンCEOは、「ペンスキーオートモーティブグループの決断には、大変失望している」との声明を出している。

両社の交渉決裂により、GMはサターンブランドを廃止する見込み。当面は全米350以上のサターンディーラーで販売活動を続行し、販売店閉鎖後は、他のGMディーラーで顧客のメンテナンスを引き継ぐ方針だ。今年6月の「サターンが約20年間続けてきた顧客重視の姿勢を受け継ぎ、さらに強固なブランドに発展させる」とのロジャー・ペンスキー氏の決意表明が、空しく響く。

《森脇稔》
サターン・オーラの画像
サターン・オーラの画像
サターン・オーラの画像
サターン・ビューの画像
サターン・ビューの画像
サターン・ビューの画像
サターン・アウトルックの画像
サターン・アウトルックの画像
サターン・アウトルックの画像

注目ニュース

GM、サターン売却条件を開示…350以上の販売店と1万3000人の雇用は維持

ゼネラルモータズ(GM)とペンスキー・オートモーティブ・グループは、ペンスキーが名乗りをあげている「サターン」ブランドの買収について、提案されている取引の詳細を確認した。

GM 破産…サターンは大手ディーラーへ売却

GMは5日、「サターン」ブランドをペンスキーオートモーティブグループに売却することで暫定合意に達したことを明らかにした。売却額は公表されていない。

GM、サーブの売却で株式譲渡契約書に署名…共同開発の新型車は最終段階

GMは、ケーニグセグ・グループABとの間で、サーブ・オートモービルABのGMが保有する全株売却に関する株式譲渡契約書に署名したと発表した。今後数か月間に締結する予定で、サーブ・オートモービルは近く法的...

GMとインドREVA社、EVを共同開発へ…2010年生産開始

GMとインドのREVAエレクトリックカー社は24日、ニューデリーにおいて、インド市場向けEVの開発で協力する内容の合意文書に調印した。新型EVは2010年に生産をスタートさせる。

RSS

編集部ピックアップ