ホンダが東京モーターショーで提案する二輪EVのうち、公道走行用の現実的なパッケージの提案が盛り込まれているのが、50cc原動機付き自転車クラスに相当するEVコンセプトモデル『EVE-neo』だ。
コンセプトモデルと銘打たれているが、リチウムイオン電池の搭載を想定する『EV-Cub』が少し先の未来を表現したモデルであるのに対して、こちらは技術を熟成させたあかつきにはすぐに市販可能という状態に仕上げられている。ショーモデルながら、もちろん自走可能だ。
車体中央の足置き下の厚いトレイ部分にバッテリーが装備される。バッテリーの種類やスペックは未公表だが、そのスペースの大きさや、原付としてのコストの制約から、ニッケル水素電池であることが推測される。
原付としては荷台はかなり広大で、商品や郵便物の配達や少量の荷物の輸送など、ビジネスユースに耐えるパッケージングを持たせている。こうした二輪EVが登場すれば、配達バイクが閑静な住宅街を走り回っても騒音を気にしなくてすむ時代になるかもしれない。
ちなみにホンダは、2010年に2輪EVを市販する計画を持っている。もしかするとEVE-neoはその第一号のプロトタイプか!?