ダイキン工業、電線被覆用フッ素樹脂を新開発 高温耐久性と成形加工性が高い

2009年8月27日(木) 10時12分
『ネオフロンETFE』の新グレードと従来品の特性比較図の画像

ダイキン工業は、電気系統機器の電線被覆用フッ素樹脂『ネオフロンETFE』の高温耐久性が高い2つのグレード「EP-546/526」と成形加工性が高い「EP-506」を開発し、9月初旬から本格販売を開始する。

ネオフロンETFEは、電気絶縁性や耐薬品性に優れるフッ素樹脂の中でも、加工が容易で、曲げや引張りなどに強いという特長があり、振動や動きの激しい産業用ロボット、自動車、航空機の電気系統機器に使用される電線の被覆材料として普及している。

今回開発した高温耐久性の高い製品は、従来品と比べて高温耐久性を約2.5倍以上に向上した。一般的なプラスチック材料は、加熱や曲げ、引張りなどの負荷が繰り返しかかると材料の劣化要因となるが高温耐久性を向上させることで、発熱や振動を伴う電気系統機器の信頼性や安全性が更に高まる。

電気自動車やハイブリッド電気自動車では従来のガソリン車と比べて高電圧化が進み、発熱量が大きい電線の被覆材としても適している。

また、成形加工性の高い製品は、従来品では生産効率を優先すると100ミクロン(0.1mm)程度だった電線の被覆膜厚を、約30ミクロン(0.03mm)の薄さで可能にし、電線の薄肉化を実現。パソコンや携帯電話などのモバイル機器内の電線に使用することで、機器本体の小型・軽量化が図れる。

新製品は今後の増加が見込まれるセンサー内蔵機器向けの電線被覆材料や、太陽電池パネルの表面コーティングフィルムなどのさまざまな用途を含め、グローバルに販売を展開し、2012年度には、約50億円の売上げを目指す。

《編集部》
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