スマート EV、11月から生産…100km走って電気代270円

2009年8月21日(金) 15時35分
スマート フォーツーedの画像
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ダイムラーは20日、スマート『フォーツー』のEV仕様、『フォーツーed』(エレクトリック・ドライブ)の生産を、11月の半ばからフランス・アムバッハ工場で開始すると発表した。

ダイムラーは2008年9月、スマートブランドの誕生10周年記念式典を実施し、現行フォーツーのEV仕様を初公開。ダイムラーは2006年、初代フォーツーをベースにしたEVを100台試作し、英国ロンドンで実用化に向けた実証実験を行ってきた。2代目フォーツーがベースのEVは、バッテリーをニッケル水素からリチウムイオンに変更し、さらに実用性を高めている。

リアに置かれるモーターは、41ps、12.2kgmのスペック。リアアクスルにレイアウトする2次電池は、提携関係にあるテスラモータースから供給を受けるリチウムイオンバッテリーで、蓄電容量は14kWhだ。

フォーツーedは、0-60km/h加速6.5秒と、ガソリン仕様のフォーツーと同等の加速性能を実現。最高速はリミッターにより、100km/hに制限されるが、シティコミューターとしては必要十分な性能だろう。

充電は家庭用の220Vコンセントから行い、5割程度の充電なら約3時間、一晩あればフル充電が完了する。フル充電時の最大航続距離は約115km。ダイムラーは「都市生活者の1日当たりの平均走行距離、30 - 40kmを満たす」と説明している。

また、維持費の安さはEVならではだ。ダイムラーの試算によると、電気代が安い夜間に充電すれば、100km走行当たりの電気代は2ユーロ(約270円)で済むという。他にもEVに対しては、各国政府が優遇税制適用や補助金支給を予定しており、メリットは大きい。

フォーツーedは、クーペとカブリオレの2ボディが用意され、11月の半ばからフランス・アムバッハ工場で1000台を生産。今年末から、ドイツ・ベルリンで行われるEVの大規模実証実験、「eモビリティ」に参加する顧客に4年間、走行距離6万kmをメドにリースされる。

同様の実験は、ハンブルク、パリ、ローマ、ミラノ、マドリード、米国などでも計画。ダイムラーは「2012年にはEVの量産体制に入る」と、EV普及に向けた意気込みを語っている。

《森脇稔》
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