日産自動車が2010年度に発売する電気自動車(EV)の最終段階の実験車両を公開、徐々にベールが剥がされてきた。
ロータスからEVコンセプト…2014年に発売か!?
ロータスは英国の自動車メディア『オートモーティブエンジニア』誌の求めに応じて、1台のEVコンセプトカーを発表した。このモデルが非常に斬新な提案を秘めているとして、話題を集めている。
オートモーティブエンジニア誌は、ロータスに対して2014年のシティコミューターを提案してくれるよう依頼。この申し出を快諾したロータスは、2週間後に1台のデザインコンセプトを提示した。
それがイメージスケッチの赤いモデルだ。車名はないが、ロータスのデザインチーフ、ラッセル・カー氏、技術ディレクターのサイモン・ウッド氏、車両設計のリチャード・ラックハム氏の3名が中心となってまとめ上げた。ロータスが真剣にこのプロジェクトに取り組んだ様子が伝わってくる。
コンセプトカーの気になる内容だが、非常に示唆に富んだものだ。まずはパワートレーン。2014年という時代を見越して、当然、EVとなる。しかも、あくまでシティコミューターと割り切り、最小限の動力性能を与えている。
後席フロア下に置かれるモーターは、最大出力50ps。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、前席フロア下にレイアウトし、蓄電容量は10kWhとした。インバーターは、後席乗員の足元下に配置。ボディ下回りには脱着式のアンダーパネルが装備され、空気抵抗を低減する。
動力性能は最高速105km/h、最大航続距離50kmと、必要十分。航続距離が不足する顧客には、オプションでもう1基の10kWhバッテリーを追加でき、充電時間は13Aプラグで約3.5時間を想定している。
パワートレーン以上に注目すべきは、そのパッケージングかもしれない。トヨタ『iQ』はもちろん、スマート『フォーツー』よりも短いボディながら、大人4名が乗車できる空間を備えているのだ。
ボディサイズは全長2600×全幅1600×全高1700mm、ホイールベース1870mm。これはトヨタiQ(全長2985×全幅1680×全高1500mm)よりも385mmも短く、スマートフォーツー(全長2695×全幅1559×全高1542mm)よりも、95mmコンパクト。ちなみに三菱『i-MiEV』と比較すると、795mmも短い。最小回転半径は3.25mで、iQの3.9m、フォーツーの4.375mよりも小回りが効く。
スマートは2名乗り、iQが大人3名+子ども1名の実質3名乗りであることを考えると、全長2600mmで大人4名乗車を可能にしたロータスEVコンセプトは、革新的なパッケージの持ち主と見ることができる。
これは、EV専用のアルミ製プラットホームの効果が大きい。プラットホームは前後方向に太さ150mmの2本のレールを置くというシンプルかつ古典的なもの。しかし、2本のレールは複数のフレームと結合しており、ボディは小さくても、高いボディ剛性と衝突安全性を確保できるという。
ロータスのラッセル・カー氏は、「このプラットホームは荷台のあるトラックなど、さまざまなバリエーションに応用できる」とコメント。さらに、「シンプルな構造ゆえに量産に向いており、10万台規模での量産が可能」と胸を張る。
もちろん、フロントにエンジンがないEVのメリットを生かして、ノーズを短縮。さらに、シートの配置も工夫することで、大人4名が乗れる室内空間を実現した。モーターやインバーター、バッテリーなどの機器類は床下にレイアウトし、フロアをフラット化。サイドドアは後方ではなく前方スライド式で、後席に乗り込む際には運転席がステアリングホイール下に、もぐりこむように移動し、乗降性を高めている。
ロータスがEVを開発しているという噂は、長い間囁かれてきた。今回はメディアの取材に応じて、コンセプトカーを提示した形だが、スポーツカーとは異なるロータスの新しい方向性として、注目したい。
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