今年の4月、ニューヨークモーターショーで新型スバル『レガシィ』がお披露目されたときの全幅は1820mm。いっぽうで、20日に正式発表された国内仕様のセダンの全幅は1780mm。北米仕様に比べ、日本仕様の全幅が40mm狭くなっているのだ。この違いは、いったいどこにあるのだろうか?
「室内のパッケージングは共通です。アメリカマーケットは、フェンダーのアーチフレアの広がりが違うのです」。というのは、新型レガシィの開発をまとめたスバル商品企画本部プロジェクトマネージャー日月丈志(たちもりたけし)さんだ。
「アメリカ仕様では、セダンとアウトバックの幅が同じなんですよ。そして、国内のアウトバックとも同じです。北米市場のセダンは日本のアウトバックと同じ(広がりの大きな)フロントフェンダーを使っているのです」
日本では車体のサイズ拡大に批判的な声も少なくないし、実際に日本の道路事情を考えると全幅が1800mmを越えると格段に扱いにくくなる印象がある。そう考えると、大きくなったとはいえ全幅を1700mm台に押さえたのは正解だろう。
ただし、スタイルでいうと張り出しの大きなフェンダーがカッコよく見えるのも事実。車幅が広くてもいいというなら、アウトバックを選ぶのもひとつの手だ。