ホーム > ビジネス > 企業動向

メルセデスベンツの燃料電池コンセプト、歴史的ルートを走行

2009年4月30日(木) 12時29分
メルセデスベンツの燃料電池コンセプト、歴史的ルートを走行の画像
メルセデスベンツの燃料電池コンセプト、歴史的ルートを走行の画像
メルセデスベンツの燃料電池コンセプト、歴史的ルートを走行の画像
メルセデスベンツの燃料電池コンセプト、歴史的ルートを走行の画像
メルセデスベンツの燃料電池コンセプト、歴史的ルートを走行の画像

ダイムラーは27日、メルセデスベンツ『F-CELLロードスターコンセプト』をテスト走行させたと発表した。そのルートは1888年、世界最初のガソリン自動車、1886年式ベンツ『パテントモトールヴァーゲン』がたどった行程と同じだった。

F-CELLロードスターコンセプトは3月に初公開。1886年式ベンツパテントモトールヴァーゲンをモチーフに、最新の燃料電池システムを搭載したコンセプトカーだ。

このコンセプトカーを企画したのは、ドイツ・ジンデルフィンゲン工場の若手社員や職業訓練生。馬車のような細い車輪は、約120年前の当時を偲ばせるものだが、グラスファイバー製フロントノーズは、最新F1マシンに似たデザイン。レトロとモダンを巧みに融合させている。

リアに積まれる燃料電池は出力1.2kW。スケルトンパネルの向こうに置かれたシステムが斬新だ。ステアリングホイールの代わりにジョイスティックで操作。25km/hで最大350kmをゼロエミッション走行できる。

今回のテスト走行は、偉大な先駆者に敬意を払って行われた。1888年にカール・ベンツの妻、バーサ・ベンツと息子2人が、ベンツパテントモトールヴァーゲンに乗り込み、世界初のロングツーリングに出かけた。その時と同じルートが選択されたのだ。F-CELLロードスターコンセプトは当時と同じようにマンハイムを出発。25km/hというゆっくりした速度でヴィースロッホを目指した。

ところで、ベンツパテントモトールヴァーゲンはガソリンタンクを搭載していなかった。そこで目的地のプフォルツハイムの手前のヴィースロッホで給油する必要があったのだ。しかし、当時はガソリンスタンドなど存在するはずもなく、ヴィースロッホの薬品店が給油に協力。その薬品店は現在も経営を続けており、世界初のガソリンスタンドとして親しまれている。そのヴィースロッホの薬品店が、今回のテスト走行の目的地に据えられた。

そして、F-CELLロードスターコンセプトは無事完走。ダイムラーのトーマス・ウェバー研究開発担当取締役は、「ガソリンスタンドもない時代にロングツーリングに挑んだバーサ・ベンツの勇気は賞賛に値する。我々は彼女の精神を受け継ぎ、燃料電池など革新的技術を搭載した環境対応車の開発を強化していく」とコメントしている。

ダイムラーは年内、『Bクラス』をベースにした燃料電池車を少量生産する予定。また、2010年初頭にドイツ・ベルリンで開始する実証実験に向けて、年内には電気自動車のスマート『フォーツーed』がラインオフすることになっている。

《森脇稔》
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像

注目ニュース

メルセデスベンツの燃料電池車コンセプト…レトロとモダンが融合

ダイムラーは25日、メルセデスベンツ『F-CELLロードスターコンセプト』を発表した。世界最初のガソリン自動車、1886年式『ベンツパテントモトールヴァーゲン』をモチーフに、最新の燃料電池システムを搭...

新日石と三洋電機、家庭用燃料電池の合弁工場が竣工

新日本石油は、三洋電機と合弁で設立したENEOSセルテックが家庭用燃料電池『エネファーム』を製造する新工場が竣工したと発表。

新日本石油は、福岡県、前原市、西部ガスエネルギーなどと共同で家庭用燃料電池「エネファーム」を集中設置した「福岡水素タウン」が、経済産業省と独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「...

RSS

編集部ピックアップ