クライスラーのEVミニバン、米国郵便公社にデリバリー

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クライスラーは22日、ミニバンの『タウン&カントリー』(日本名:『グランドボイジャー』)がベースのEVを、USPS(米国郵便公社)に納車した。USPSは日常の集配業務にこのEVミニバンを使用する。

USPSへのEV配備は、米国政府が推進するEVや燃料電池車の実証プロジェクトの一環。22日にUSPSにデリバリーされたのは最初の4台で、最終的には250台のEVミニバンが納車されるという。

クライスラーのEV開発部門、ENVIグループが設計を担当。タウン&カントリーのリアシートを取り外し、広大な積載スペースを用意した。2次電池は米国大手バッテリーメーカー、A123システムズ製のリチウムイオンバッテリーを搭載。バッテリーはフロア下に置かれるため、荷室は完全にフラットだ。

すでにクライスラーは、A123システムズとの提携を発表。クライスラーはA123システムズからプラグインハイブリッドやEV用リチウムイオンバッテリーの供給を受ける。それに伴ってA123システムズは、ミシガン州に新工場を建設する計画だ。

クライスラーENVIグループのLou Rhodes氏は、「USPSには1万台以上のミニバンを納車してきた。今回、将来の低公害社会に向けたEVミニバンを届けられることを誇りに思う」とコメントしている。

クライスラーは米国で25年前に最初のミニバンを発表以来、累計1200万台以上のミニバンを販売。米国ミニバン市場におけるシェアは40%以上を占める。ミニバン1位メーカーの豊富なノウハウが、EVミニバンの開発にも生かされているようだ。

《森脇稔》

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