丸紅情報システムズ、航空機部品向け難燃性ポリエーテルイミド樹脂を発売

2009年4月15日(水) 18時53分
ウルテム9085で造形された航空機内装パーツの画像
コンピュータ上の三次元データを、自動的に立体造形するシステム「フォータス 400mc」の画像
フォータス 900mcの画像

丸紅情報システムズは、3次元造形システム専業メーカーの米国ストラタシス社の3次元造形機用の新しい造形材料として、高い難燃特性をもつスーパーエンプラ(スーパーエンジニアリングプラスチック/超高機能性樹脂)のポリエーテルイミド樹脂を4月15日から発売した。 

新造形材料は、上位機種のフォータス400エムシー、フォータス900エムシーに対応する。既存の装置は、ドライバーソフトと装置側のプログラムを更新し、材料オプションに対応するだけで新材料が使用可能となる。

新造形材料の素材には、サウジ基礎産業公社の100%子会社サビックイノベーティブプラスチックス社のポリエーテルイミド樹脂製品である、「ウルテム9085」を使用している。この樹脂は、従来のABS樹脂造形材料と比較して約2倍の強度を持ち、発火、発煙、煙による毒性に対し米国規格V0クラスの認証を取得している。航空機の燃費と安全性向上のために開発された樹脂で、民間航空機内装品への使用が認証されている。3次元造形機で使用すれば、長期間かかる材料の安全性検証プロセスを短縮できる。
 
ストラタシス社では、米国ボーイング社の要請で、コンピュータ上の三次元データを自動的に立体造形するシステム「フォータス」向けにウルテム9085を採用した。航空機の壁、窓枠、エアコンの空気孔など内装品、シート部品、各座席のテーブルなどを、製品のCAD設計データから直接造形できる。破損部品の代替品をフォータスで、金型を介さず作り出せば多くのプラスチック部品がオンデマンドで入手可能となる。ボーイング社系列のメンテナンス会社では、保守部品の設計データから必要な時に必要な個数を造形し、機種ごとに異なる保守部品の管理コスト低減や在庫削減などに利用する計画だとしている。
 
航空機のほかにも、船舶や重機、建設機械、軍事設備など、保守部品点数が多い機器のメンテナンスに有用としている。

《編集部》
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