メルセデスベンツ Eクラス 新型…最強の E63AMG 登場

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ダイムラーは3月31日、メルセデスベンツ『E63AMG』の概要を公表した。6.2リットルV8(525ps)を搭載。0-100km/h加速は4.5秒、リミッターを解除すれば最高速は300km/hというハイパフォーマンスセダンである。

エンジンは従来どおり、AMGが設計した6208ccV8。吸排気系の変更や低フリクションピストンの採用などの改良を施した結果、最大出力525ps、最大トルク64.2kgmを発生する。最大トルクは変わっていないが、最大出力は11ps高められた。燃焼効率の見直しも図られ、燃費は約12%向上している。

トランスミッションは、『SL63AMG』と同じく、パドルシフト付きの「AMGスピードシフトMCT7」を採用。トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを使用した7速ATである。「C」「S」「S+」「M」の4モードを備え、Mモードでは0.01秒という瞬時でギアチェンジが行える。レーススタートやレブマッチング機能も取り入れた。

運動性能は世界トップレベル。0-100km/h加速は4.5秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の実力だ。オプションでリミッターの解除が可能で、この時の最高速は300km/hに到達する。

足回りは新開発のスポーツサスペンション、「AMGライドコントロール」の採用がニュース。これはリアに組み込んだエアサスが、フロントサスへの入力を感知して、自動的に車高や減衰力をコントロール。ハンドリングと乗り心地を高次元で両立させる。「コンフォート」「スポーツ」「スポーツプラス」の3モードが切り替えられる。

また、フロントトレッドはベースの「Eクラス」に対して56mm拡大。スタビライザー、コントロールアーム、ホイールベアリング、ブッシュなどを専用開発した。パワーステアリングは、通常のEクラスよりもステアリングレシオを22%クイック化。優れた応答性を実現している。

「3ステージESP」も標準装備。「オン」「オフ」「スポーツ」の3モードが選択でき、サーキット走行などで威力を発揮する。ブレーキは強化タイプ。タイヤサイズは前255/40ZR18、後ろ285/35ZR18で、19インチはオプションとなる。

外観はAMG流儀にのっとったモディファイで、前後バンパーを交換し、サイドスカートを装着。フロントフェンダーは17mm拡幅された。フロントバンパーには、専用のLEDデイタイムランニングライトが組みこまれる。リアバンパーにはディフューザーを装着。クローム仕上げの角型マフラーは左右4本出しだ。

上質なレザーで仕上げられた室内は、スポーティ&エクスクルーシブな空間。このレザーは3色を用意する。AMGスポーツシート&ステアリングホイールも採用。新型Eクラスはコラムシフトを導入したが、E63AMGはフロアシフトに変更。「AMGセレクターレバー」はワンタッチの電気式シフトとしている。

新型E63AMGは、8日に開幕するニューヨークモーターショーで正式発表。欧州では9月、北米では11月から販売がスタートする予定だ。

《森脇稔》

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