【ホンダ インサイト 試乗】“安かろう悪かろう”じゃない…森口将之

試乗記 国産車
【ホンダ インサイト  試乗】“安かろう悪かろう”じゃない…森口将之
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デビューから1か月たらずで1万5000台。ホンダ『インサイト』人気の理由は、「200万円以下のハイブリッド専用車」というわかりやすさにあると思う。価格をウリにした新型車は、僕の記憶ではほとんど売れているからだ。

でも「安かろう悪かろう」じゃなかった。たしかにドアの閉まり音やインパネの質感は価格を感じる。ハイブリッドのシステムはプリウスよりシンプルだ。モーター発進はしないし、エンジンで発電もしない。一眼レフとコンパクトデジカメぐらい違う。でもおかげで、どう踏めば燃費がよくなるかわかりやすい。しかもスピードメーターの色が青から緑へと変わってエコ度を教えてくれる。

その色を頼りにペダルやステアリングを操って好燃費をめざす。運転が終わると葉っぱの数で採点し、インターナビでは自分の燃費がランキングされる。これってゲームじゃん。新しいクルマの楽しさに目覚めた。インサイトはエコランをガマンからファンに変えてくれる。つまり草食系スポーツカー。価格と燃費だけがウリのクルマじゃない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

森口将之|モータージャーナリスト
フランス車やイタリア車、ヒストリックカーなどスペックだけでは語りつくせないクルマや、コンパクトカーやディーゼル車など生活に根づいたクルマの魅力をわかりやすい言葉で表現するのが身上。試乗会以外でヨーロッパに足を運ぶことも多く、自動車以外を含めた欧州の交通事情にも精通している。雑誌、インターネット、ラジオなどさまざまなメディアで活動中。著書に『クルマ社会のリ・デザイン』(共著)など。

《森口将之》

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