FIRST LEGO League…レゴのロボット世界大会、日本代表が決定

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『FIRST LEGO League Japan Open(FLL)』が14 - 15日、東京臨海都心の日本未来館にて開催された。リサーチプレゼンテーションと『レゴマインドストーム』ロボットを使った競技で競われた。

この大会は『セグウェイ』を開発したディーン・ケーメン氏が設立した非営利団体「FIRST」とデンマークの玩具メーカー「LEGO社」によって1998年から開催されている大会。9 - 15歳の子供たちが参加できる国際的なロボット競技会である。2007年大会には世界42か国から約10万5000人もの子供が参加した、とても大きなイベントだ。

今年の大会のテーマは「Climate Connections(地球温暖化による気候の変異」。大会のプログラムは、2月14日がテーマに沿った研究課題の発表を行なう「リサーチプレゼンテーション」で、2月15日がレゴマインドストームを使った「ロボット競技大会」。

今年の日本大会は125チームが参加。そして、全国の地区ブロック予選を勝ち抜いた36チームが本戦に勝ち進み、日本未来館の大会への参加権利を獲得した。

2月15日のロボット競技は、規定の位置に障害物やオブジェクトが配置されている長方形のマット上で行なわれる。各チームは、このエリア内でロボットを動作させ、制限時間2分30秒以内に与えられたミッションをこなしてゆく。

ミッションの内容は、指定されたレゴブロックを運搬したり、稼動式のブロックを操作させるものなど。これらのミッションはひとつ成功させるごとに得点が入り、すべて達成すれば400ポイントを獲得できる。各チームはこれを3ラウンド行ない、もっとも高得点を記録したラウンドのスコアーで競い合う競技だ。

FLLロボット競技がおもしろいのは、お題のミッションそれぞれが、今年の大会テーマ「地球温暖化による気候の変動」に沿ったユニークな名称が付けられいてるところ。

例えば直方体のレゴブロックを運搬するミッションには「堤防の建設」、リング状のブロックを土台から引き抜くミッションは「氷の核の標本採取」、ボールの位置を移動させるミッションは「二酸化炭素を地下に埋蔵」といった、実際にいま世の中で行なわれている研究課題が元ネタ。参加した子供たちは、ロボット競技を行なう内に、自然と社会問題について興味が沸くようになっている。

競技が始まると、各チームはさまざまな戦略でミッションに挑んでいた。ロボットの心臓部は「レゴ マインドストーム」なのだが、それに多種多用なパーツを取り付けて戦略に応じたロボットに改造してある。競技中でもパーツの付け替えが可能なので、制限時間の2分30秒以内に何通りものロボットに変形させるチームもあった。

まるでブルドーザーのようなロボットや、キャタピラ駆動のロボット、長いアームでブロックを集めるロボット、ものすごく巨大な外装パーツがついた大型ロボット。観ているだけでも飽きないおもしろい大会だった。

大会の優勝チームは、14日のプレゼンテーションと15日のロボット競技の総合得点で決定した。優勝に輝いたチームは、事前から最有力候補と言われていた「Edisons(エジソンズ)」。優勝チームは2009年4月にアメリカ アトランタで行なわれる世界大会への出場権が与えられた。

《佐藤隆博》

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