【デトロイトモーターショー09】VWからエコなロードスター出現

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フォルクスワーゲンは『コンセプトブルースポーツ』の概要を明らかにした。2シーターのオープンスポーツカーで、TDIユニットをミッドシップに搭載し、運動性能と環境性能を高次元で両立させているのが特徴だ。
 
フォルクスワーゲンは2003年のフランクフルトモーターショーに『コンセプトR』というロードスターのスタディモデルを出品。今回のコンセプトブルースポーツは、コンセプトRを市販に向けてモディファイしたモデルである。
 
ミッドに置かれるエンジンは2.0リットル直4ディーゼルターボの「TDI」。最大出力180ps、最大トルク35.7kgmを発生する。トランスミッションは6速DSG。1200kgを切る軽い重量のおかげもあり、0-100km/h加速は6.6秒、最高速度226km/hの実力を発揮する。
 
TDIユニットは環境性能の高さが売り。コンセプトブルースポーツは欧州複合モード燃費23.3km/リットルを実現しており、「エコモード」と名づけたアイドリングストップ機構&エネルギー回生システムの導入で、100km走行して0.2リットルの燃費を改善できたという。
 
全長3990mmのコンパクトなボディは鋭い眼光を放つヘッドランプやグラマラスなフェンダーが印象的。前後の重量バランスは45対55で、前後2か所のトランクは合計容量182リットルと高い実用性も併せ持つ。ソフトトップはリアのトランク前方に格納される。
 
フォルクスワーゲンは市販に関するアナウンスをしていないが、コンセプトカーの完成度から判断すれば、近い将来、市場に投入されると見ていい。マツダ『ロードスター』の好敵手が出現だ。

《森脇稔》

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