【MS Car Navigation Day】NavReady…富士通ソフトウェアテクノロジーズのPND開発

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Windows Embedded CEのパートナー紹介事例では、富士通ソフトウェアテクノロジーズの杉本拓也氏が、PND開発の実際について紹介をおこなった。

同社は、Windows Embedded CEに関する様々なサービスを提供しており、特に最近はコンサルティングサービスの提供が増えているとのことであった。これは、フリースケールからも同様の指摘があったように、ODMではなく自社開発するメーカーが増えていることによるとのことだ。

同社はコンサルティング以外にも、音声合成エンジンなどのミドルウェアの提供、他OSの資産を生かすために移行作業をサポートするマイグレーションサービスの提供などを行っている。

◆Windows Embedded CE6.0の新機能とメリット

Windows Embedded NavReadyは、Windows Embedded CE5.0をベースとしたPND向けOSパッケージ(Vol.3参照)だが、Windows Embedded CEは、すでに6.0が発表されている。今回は、この6.0を前提とした話が進められた。

CE6.0は、使用可能なメモリが最大32MBから1GBまで(仮想メモリ、物理メモリは512MBまで)増えるなど、より使いやすいOSになったと評価。また、統一されたAPIフレームワークによるソフトウェア開発が可能なこと、サンプルドライバやミドルウェアの提供が充実していることをメリットとしてあげた。

◆開発環境

開発環境の構築には、多くのパッケージをインストールしなくてはならない。この作業を効率的に行うためには、なるべく最新のパッケージを入手することがポイントという。

組込み機器のブートローダの開発にあたっては、ICE(In-circuit emulator)が必要な場合が多いが、それ以外は、すべてVisual Studio 2005上での作業が可能ということだ。

効果的な開発作業のためには、ハードウェアにデバック用のインターフェイス(Visual Studio 2005とターゲットデバイスの接続のためのシリアルやイーサネットなど)を設けることが重要との指摘があった。

◆デバック機能と開発時の問題

開発時の問題は、「異常が生じる」と「パフォーマンスが出ない」に大別される。パフォーマンスの問題として「速度が出ない」を例に説明が行われた。タスクの優先度の設定の間違いや、スレッドの優先度の逆転現象が生じてしまっている場合がある。他のOSとの概念の違いの部分が、思わぬ落とし穴になってしまっていることもあるという。正しい知識のもとで、アプリケーションをソフトウェア、ハードウェア両面で理解した開発が必要というまとめの後、スレッドの優先度の逆転現象が生じた場合のデモンストレーションが行われた。

《小林直行》

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