フォルクスワーゲンはドイツにある同社のテーマパーク、「アウトシュタッド」の一部をリニューアルし、「プレミアムクラブハウス」を新設した。オープン展示のハイライトとして用意されたのが、ブガッティ『ヴェイロン16.4』の鏡面仕上げ仕様だった。
プレミアムクラブハウスは、VWグループの「ランボルギーニ」、「ベントレー」、「ブガッティ」など、プレミアムブランドの情報発信拠点として開設された。
ヴェイロン16.4は、2005年の東京モーターショーで生産モデルを初公開。8リットルW16気筒エンジンに4つのターボを装着し、最大出力1001ps、最大トルク127.5kgmという桁外れのスペックを発揮する。強大なパワーは7速DSGとフルタイム4WDで路面に伝えられ、0-100km/h加速2.5秒、最高速度407km/hのモンスターぶりを見せつける。ちなみに最高速度407km/hは、2005年当時の世界最速記録である。
さて、このヴェイロン鏡面仕上げ仕様は、アーチストのオラフ・ニコライ氏が手がけた。車両自体も鏡なのに、展示スペースの周囲まですべて鏡という斬新な作品。いったい実車は、どのような迫力を醸し出しているのだろうか。
ヴェイロン16.4は限定300台が生産され、日本での販売価格は1億8800万円。この鏡面バージョンがいくらの値段なのかは見当もつかないが、「売ってほしい」という大富豪は世界のどこかに存在するだろう。