【パリモーターショー08】プジョーからエコを極めたスポーツコンセプト

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プジョーは10月2日、パリモーターショーでコンセプトカー、『RC HYモーション4』を公開した。4ドア4シーターのスポーツカーの未来像で、2006年のパリモーターショーに出品した『908RC』の考え方を発展。環境に優しいハイブリッドスポーツを提案する。

ハイブリッドはPSAプジョーシトロエンが開発した「HYモーション4 AWD」システム。リアに最大出力218psのガソリン1.6リットル直4ターボを積む。このエンジンは2007年のフランクフルトショーで披露されたコンセプトカー、『308RCZ』と同じユニットだ。

ボンネットには最大出力95psのモーターを搭載。モーターはリチウムイオンバッテリーから電源を供給し、エンジンと合わせたシステム全体では、313psの最大出力を発生。エンジンは後輪、モーターは前輪を駆動する。

電子制御6速MTを介してパワーは路面に伝達され、0-100km/h加速は4.4秒、最高速は295km/hと一級の実力。それでいて、燃費は欧州複合モードで22.2km/リットル、CO2排出量は109g/kmと高い環境性能を備えている。EV走行モードも備えており、この時は完全なゼロエミッションとなる。

ボディサイズは全長4716×全幅1905×全高1235mm。ホイールベースは2900mmだ。空気抵抗は徹底的に低減。プジョーが「ツーリングクーペ」と呼ぶように、流麗なクーペのようなシルエットを持つ4ドアスポーツに仕上がっている。

2006年のパリモーターショーでは、908RCが主役の1台。2008年のパリではRC HYモーション4に熱い視線が注がれていた。市販予定がないのは残念なところだ。

《森脇稔》

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