今年も日本GPではチケット&ライドシステムで観客移送が行なわれる。ツアーバスでの参加以外の全観客も、静岡県東部、山梨県南部および神奈川県西部のアクセスポイントから、最終的には専用バスで富士スピードウェ...
【F1日本GP】観戦歴14年のF1ブロガーが日本GPのF1事業本部長に直撃質問
今回の取材には観客代表として、昨年の日本GPを実際にFSWで観戦したF1ブロガーの福井俊治さんに同行していただいた。福井さんは94年から毎年欠かさず日本GPに足を運んでいる熱心なF1ファンであり、ブログ「F1のある暮らし」の運営者だ。昨年の富士スピードウェイも観戦、混乱の現場を目の当たりにした一人でもある。
昨年の参加者として、主催者に投げかけた質問とは…? そして現場トップの高瀬由起夫F1事業本部長からの回答を聞いた感想はいかに…? 以下は、福井さんから高瀬氏への主な質問と、その答えである。
福井俊治さん:昨年、道路の陥没ということがなければ、問題は発生しなかったとお考えですか?
高瀬:言っても仕方ないことですが、『あそこまでは(酷くならなかった)』という思いはあります。ですが、あれがなくても、他にトラブルがなかったということはない、とも考えております。道路陥没に関しては、『あそこまで想定されていなかった』『甘かった』ということだと思います。あれがすべてに影響を及ぼしてしまいましたから。
福井:昨年は結果的に横断幕を出せなかったことなどもあって、鈴鹿にあった“F1ならではのワクワク感”のようなものが欠けていたと思うんです。今後、富士ならではの、鈴鹿とは違ったワクワク感のようなものが醸成されてくれば、と思うのですが。
高瀬:ええ。鈴鹿さんには、20年の歴史のなかで観客のみなさんが培ってきた楽しみ方というものが確立されていると思うんですね。富士はまた、鈴鹿さんとは違う。まずはレースを楽しんでいただくことを基本として、富士ならではの楽しみ方を見つけていただけるようにしていきたいですね。
福井:F1のブログを運営する立場から、観客側として少しでもできることがあれば、ぜひ協力させていただきたいです。
高瀬ありがとうございます。私も今年のスペインGPを視察して、『F1はお祭りなんだ』という部分を実感いたしました。今年はレース後のフィナーレイベントなども充実させようと、計画を進めております。
福井:今年の日本GPが成功だったのかどうかを評価する、具体的な指標はありますか?
高瀬:今年は当社のホームページ、あるいは他の手段も用いて、事後にお客さまアンケートを取ることを計画しております。昨年はそういったデータが取れていなかったんですね。ですから、昨年との比較はできないんですが、今後そういう比較ができる統計を取る仕組みをつくろうよ、ということで今年は進めさせております。
究極的にはすべてのお客さまに何ひとつ問題なく満足していただけることが目標です。もちろん現実的には難しいことですが、みなさんが感じられたことを聞かせていただいて、少しでも(究極の目標に)近づけるようにしていきたい。ひとつの指標としては、先程も申し上げたように、私はGP中、ある場所を動かないわけですが、そこで3日間しっかりレースの動向を見ることができるかどうか。それができたとしたら、大きな問題が起きなかったということでしょうか。
今度は取材を終えた福井さんに訊いた。
——:FSW現地の見学と高瀬氏とのやりとりとを経て、福井さんが感じられたことは?
福井:FSWがいろいろとやっているんだ、ということは実感できました。実際に改修の様子も見せていただき、その面(ハード面)での不安はない、とも思えましたね。あとはソフト面ですが、現状を聞いた範囲での不安はないです。だけど、これは本番で確認するしかないですね。
——:高瀬本部長との話のなかにも出てきましたが、『富士のF1ならでは』という部分について、具体的なアイデアは?
福井:実現性の問題はさておき、各バスの中にF1に詳しいガイド役の人がいたりしたらどうでしょう? バスに乗るのが楽しくなりますよね。観客がバスを嫌だと思うのではなく、『乗りたい』と思えるような仕掛けがあったら、それもひとつの富士名物になると思うんです。
嫌悪の対象になりがちなバスだが、福井さんの発案のように、そこを楽しめる空間にしてしまえば諸処の問題も解決? ちなみに今年、FSWではレース後にFMによるレースのリプレー的な放送(交通情報等含む)を流す計画が進められているそうだ。第一歩とも言える前進ではないだろうか。
とにかく、笑顔で帰れる日本GPになるよう、まずは好天を願いたい。
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