日産自動車は8月6、7両日、マスメディア向けに先進技術説明会&試乗会を開催した。紹介された新技術のなかで、縦列駐車や車庫入れが苦手というドライバーにとって朗報と思われるのは、「アラウンドビューモニター」(AVM)だろう。
AVMは、車内のディスプレイに、自車をまるで真上から見ているかのように映し出す技術だ。左右ドアミラー、およびボディ前後の4ヵ所に広角CCDカメラを装備し、得られた画像に特殊処理を施して、クルマの真上から見たような映像を提供するのだ。
デモ車両を実際に運転してみたが、ディスプレイ内のクルマの画像は、本当に車を上空から見下ろしているかのようなものだった。これなら車庫入れや縦列駐車のさい、駐車目標位置に停めるための修正も簡単で、駐車することがゲーム感覚のように楽しく思えてしまうほど。死角の多いミニバンやSUVのユーザーにとってはありがたいデバイスといえるだろう。ちなみに初採用となるのは今年発売される大型ミニバン『エルグランド』になる見通しだという。