新型フィアット『500』のスタイリングを、そのプロトタイプである2004年『トレピゥーノ』から手がけてきたのは、フィアット・スタイリングセンターのロベルト・ジョリート部長だ。
【フィアット 500 新型発表】アレを捨ててナニした理由
5日トリノで行なわれた新型フィアット『500』の発表会では、記者団から興味深い質問が続出した。
「フィアット500に対する投資額は?」との問いに、フィアット・グループ・オートモービルズのマルキオンネ社長は、「エンジニアリングおよびポーランドの工場設備に3億ユーロ(約504億円)を投じた」と答えた。
対米輸出は現地の保安基準に合わせる作業があるため、現在のところ計画はないと説明した。南米のジャーナリストからは、アルゼンティンやブラジルのフィアット工場でも新型500を生産する可能性はあるか?との質問が出たが、マルキオンネ社長は、「目下その計画はない」と答えた。
いっぽうイスラエルの記者からは、「先代500の重要なキャラクターであり、遺産でもあるリアエンジンは、検討したことはなかったか」との問いが出た。
それに対し、500のエンジニアリング責任者は、「シナジー効果と品質の観点から、リアエンジンは検討の対象にならなかった」と回答。さらに「経済性・安全性の両面から、パンダのアーキテクチャーを活用するのが最良と判断した」と付け加えた。
たしかに欧州では一部の熱心なファンから、「前輪駆動の先駆であった『MINI』がそれを踏襲したのだから、500も先代の駆動方式を踏襲すべきだ」「リアエンジン独特の操縦性あってこそ、本当の500」という声も聞く。
しかし、手の届きやすい価格、今日誰でも安心して運転できる操縦性となると、『パンダ』ベースに行きつくのは当然である。そもそも、先代フィアット500の歴史的存在意義は、“マッキナ・デル・ポポロ”(民衆の車)だった。今回のフィアットによる選択は、決して伝統との矛盾とはいえないだろう。
注目ニュース
イタリアでは新型フィアット『500』発表と同日に、そのテレビCMが放映開始された。車自体のポップさに対して、そのCMの内容は意外に“渋め”だ。
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