スズキのインド子会社、マルチ・ウドヨグ社で、いまインド人の間で大ブームになっている食べ物がある。それは日本の代表的なつまみ、柿ピーだ。
なんでも、日本人スタッフがインド出張の際、酒のつまみにと自分用に買っていったものをインド人スタッフに食べさせたところ、大いに気に入り、「これはなんという食べ物だ」となった。日本人スタッフが「カキピー」と答えると、あっという間に「カキピー」という言葉がインド人スタッフに広がり、日本人を見つけると「カキピーを知っているか」と話すようになった。
インドにはポテトチップスやピーナッツぐらいしかつまみになるものがなく、柿ピーのようなピリ辛のものはなかった。辛いもの好きのインド人には柿ピーの辛さがたまらなかったのである。
以来、インド人スタッフは日本からのお土産として柿ピーを頼み、また浜松の本社を訪れたときにはスーパーで柿ピーを大量に買っていくとか。
「機会があって、インド人の家庭に訪れたとき、テーブルの上にはカレーと並んで柿ピーがありましたよ」とスズキ関係者。インド人と仲良くなるには、柿ピーを持って行くといいかもしれない。