住友ゴム工業は、デンマークのグルドマン社と電車搭載タイプの車いす用スロープを共同開発し、今般、デンマーク鉄道に採用され、納入を開始した。
この車いす用スロープは2005年2月からグルドマン社と共同開発を開始したデンマーク鉄道向けのオリジナル仕様で、色も電車とマッチしたデザインになっている。1編成の列車のうち2両の各々左右2カ所のドア横に合計4台が設置、全135車両に装備される予定になっている。
住友ゴムは、2002年から車いす利用者が外出時に建物など段差の問題を解消する商品として、個人で使用するための携帯用スロープ、「ダンスロープライト」を製造・販売している。
海外向けには2004年からグルドマン社を販売代理店とし、北欧諸国をはじめ、ドイツ、イギリス、フランスなどの欧州の国々でも販売してきた。
日本国内でも、『ダンスロープ・プロ』の商品名で鉄道用携帯スロープを開発し、鉄道会社数社からの受注により販売を開始した。ダンスロープ・プロは、29日まで東京ビッグサイトで開催中の「HCR展(総合福祉機器展示会)」にも出品されている。