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大矢アキオ『喰いすぎ注意』…エスプレッソが出る路線バス

2006年8月17日(木) 01時44分
シエナ生まれの元F1レーサー、A. ナニーニ・ブランドのコーヒー。郷里の本店にての画像
大手ハンバーガーショップでも、バールコーナーだけ分離されているの画像
ドゥカティ工場の併設バールで頂戴した砂糖袋の画像
かのイタルデザイン・ジウジアーロ社における応接用砂糖の画像
高速路線バスに装備されたマシーン。ドライバーいわく「へー、日本じゃそんなに珍しいのか?」の画像

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腰にピストル、片手にカップ

イタリアでコーヒーといえば、エスプレッソである。念のためおさらいしておくと、熱湯を高圧でパウダーに通す濃厚なコーヒーのことだ。日本では、「本格的イタリアン・バールの味をご家庭で」なんていうキャッチで、エスプレッソ・マシーンが販売されている。

しかし、当のイタリア人はといえば、本当に自宅でうまいエスプレッソを飲もうと考えている人は少ない。どうしているか? 答えは「バールに行って飲む」のである。プロ用マシーンは家庭用と圧力が違う。パウダーを充填するときの微妙な圧力も、バリスタ(バールマン)には敵わない。

そして味以上に、イタリア人にとってエスプレッソ・タイムは、「仕切り直し」の意味がある。だから、夕食後にエスプレッソだけ、フラッと外のバールに飲みに行く人が多い。リストランテで食事をしたあともそうだ。ウェイターに薦められるままコーヒーを飲まない。その店からは撤収して、別のバールでグイッと立ち飲みするのが粋なのである。

ボクの知るイタリア人カメラマンに至っては、リストランテと道を挟んで向かいにあるバールで堂々とエスプレッソだけ飲む。したがってリストランテの店員からは丸見えでバレバレなのだが、臆する気配は見せない。

日本では警察官といえば交番で食べるカツ丼やラーメンだが、イタリアでは警官もバールでピストルを提げたままエスプレッソを傾けている。外には、窓を開けたままのアルファ『156』のパトカーが停まっていたりする。

《大矢アキオ》
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