【新聞ウォッチ】就任1年、定例会見で2度も頭を下げたトヨタ・渡辺社長

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朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。

2006年7月21日付

●欠陥放置、トヨタに改善指示へ、国交省、社内の情報辞せ共有不十分(読売・1面)

●フォード2期連続赤字、4−6月期、リストラ拡大・前倒しへ(読売・8面)

●トヨタ、情報共有に穴 リコール問題、国へ報告書、客を意識、社長陳情(朝日・3面)

●韓国自動車業界 大規模スト、輸出止まる(朝日・12面)

●「参画考えてない」GMの協議でトヨタ社長(毎日・8面)

●新車買わなくても、ご当地ナンバー、「交換だけ」OK(東京・3面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車の渡辺捷昭社長が定例の年央会見の冒頭、RV『ハイラックスサーフ』などの欠陥を約8年間放置したとされる業務上過失傷害事件で「お客様に心配をかけ、お騒がせしていることを深くおわび申し上げます」と深々と頭を下げた。

5月の本決算発表会見では、米国トヨタ社長のセクハラ問題が浮上し、やはり「お騒がせした」と謝罪した。社長就任わずか1年でお家の“不祥事”で2度も頭を下げたわけだが、きょうの各紙にも好意的な読売を除き「独走トヨタ向かい風」(朝日)、「トヨタ“安全”後手に」(毎日)、「“優等生”トヨタ、内憂外患」(産経)といった手厳しい見出しが目立つ。

また、欠陥放置問題で国土交通省は、きょうにもトヨタ自動車に業務改善指示を行うことを決めたという。頭の下げ方が上手になった渡辺社長だが「2度あることは」にならなければいいが。

《福田俊之》

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