グランプリ生誕100周年の地であるフランスで行われた第11戦フランスGP。ミシュランとルノーにとっての母国グランプリを制したのは、ブリヂストンを履いたフェラーリのミハエル・シューマッハだった。
前日の予選でポールポジションを獲得したシューマッハはスタートからトップを快走。フロントロウに並んだフェリペ・マッサ(フェラーリ)と3番グリッドのフェルナンド・アロンソ(ルノー)が激しいポジション争いを展開した。
後半までなんとか守り切ったマッサだったが、アロンソはマッサより1回少ない2ストップ作戦を選択したため、順位逆転。シューマッハ、アロンソ、マッサの順でフィニッシュ。シューマッハは2連勝を飾り、アロンソとの差を17ポイントに縮めた。
予選で4、5番グリッド獲得と好調だったトヨタ勢はラルフ・シューマッハが4位に入る健闘を見せたが、ヤルノ・トゥルーリはリタイア。また「SA05」のラストレースとなったスーパーアグリは佐藤琢磨がクラッチのトラブルで早々にリタイア。フランスGPを最後に山本左近にシートを譲るフランク・モンタニーは最下位ながら完走を果たした。ホンダ勢は両者リタイアに終わっている。