新型フォルクスワーゲン『パサート/パサート・ヴァリアント』のウリのひとつは、荷室スペースの広さだろう。パサートは歴代モデルとも、同クラスのライバルを圧倒するスペースユーティリティの高さでユーザーの支持を集めてきた。その美点は新型でもしっかりと継承されている。
「ヴァリアント」(ワゴン)の荷室容量は、リアシートを使用している状態で603リットル。さらにリアシートを折りたたむことにより、荷室を奥行き1960mm、1731リットルにまで拡大することができる。こ
の数値だけでも、リゾートエクスプレスとして充分な広さを有していることがわかるが、使い勝手についてもさまざまな工夫がなされている。長尺物を搭載しやすいよう、テールゲートは最大2060mmまで跳ね上げ可能。開口部下端は地上高720mmと、重量物の積み降ろしも楽にできる高さ。開口部の最大幅も1300mmを確保している。
パサート・ヴァリアントはセダンと同様、豪華装備を満載しており、快適なバカンスを約束してくれるだろう。
一方、セダンのほうもトランク容量は565リットルと、このクラスとしてはきわめて広大。空港送迎やゴルフ、大荷物を搭載しての帰省ドライブなどは、これ1台で充分という数値だ。
EUでは頑丈でスペースユーティリティも高いということで、タクシー用車両としても人気が高いパサートだけに、日本でもヘビーユーザーにとってはかなり魅力的なモデルと言える。