気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2006年3月28日付
●インディカー開幕戦、松浦が6位(読売・21面)
●上原投手が人身事故(朝日・38面)
●旅のお供 KDDI 地図立体表示でナビ、ダイムラー・クライスラー、高級ミニバン投入(産経・9面)
●橋梁談合で課徴金、129億 過去最高額、公取委、44社に納付命令(東京・31面)
●トヨタグループ、豊田織機への出資50%超 会社法施行控え、買収防衛を強化(日経・1面)
●訃報・佐々木定道さん(元富士重工業社長)94歳(日経・43面)
ひとくちコメント
3月は“別れの季節”でもあるが、季節に関係なく、社会面の下段に掲載される顔見知りの訃報は、深い悲しみに包まれる。きょうの各紙には、元富士重工業社長の佐々木定道さんが肺炎のため入院先の稲城市の病院で死去(享年94)したと報じている。
佐々木さんは昭和12年に京大工学部を卒業後、日産自動車に入社。生産畑を中心に日産では副社長まで上り詰めた後、傘下の富士重工業の社長に転籍した。当時の富士重工は、日産と旧興銀が大株主で、トップのイスも両社のたすきかげで決まっていたが、技術系の佐々木さんは開発現場などの生え抜きからの信望が厚く、在任中「四輪駆動(4WD)のスバル」の名声を高めた立役者。
話し好きで筆者もよく東京・大田区の自宅を訪ねたが、この季節、隣接する洗足池は桜の名所。夜桜の下で、当時労使問題で大揺れの古巣を憂いていた佐々木さんがまぶたに浮かぶ。合掌。