【三菱 i 発表】コンパニオンに人気の感性

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三菱の新型軽自動車『i』(アイ)。東京オートサロンに参考出品されたドレスアップモデルでひときわ注目を集めていたのが、派手やかなピンク色のエクステリアカラー、丹念に作られた専用インテリアを持つファンシーな女性向けモデル「i FM Seeds×ancel」だ。

このモデルのカスタム度は、メーカー製としては相当ハイレベルだ。エクステリアは、カスタムの世界ではブランド品となっている、日本ペイントが開発した塗料「マジョーラ」でピンクに全塗装。ただのピンクではなく、ホログラフィック反射により、見る角度によって色彩がきれいにグラデーション変化する。

インテリアも至るところに手が入っている。ソファー風のシートは単なる表皮張り替えではなく、ウレタンを新規に起こして作られた。ダッシュボードにはジュエリーボックスのような引き出し式の小物入れを装備。トリムは布製ブランドバッグのように、細かいジャガードの装飾が施されるなど、ロココ調を感じさせる。樹脂トリム部分には、ダイヤモンドカッティングが施されたガラスビーズも。

FM Seedsは三菱社内に設置された、女性のみで構成された商品企画チーム。「i FM Seeds×ancel」は、100%女性の感性でクルマを装飾するとどうなるかという、実験的なモデルなのである。もちろんこのモデルが発売される予定は今のところないが、会場ではコンパニオンの間でもカワイイと話題になるほどの人気ぶりだった。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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