昨年のローバー破綻によって大きな打撃を受けた「マネーの虎」こと南原竜樹社長が率いるオートトレーディングルフトジャパン(以下、オートトレーディング)。2006年の幕開け早々から、英国TVRのニューモデル『サガリス』と、同じく英国のスポーツカーブランド「ノーブル」の『M400』を同時発表した。
以前はロータスやTVRに加えて、MGローバーのインポーター事業に乗り出すなど、英国車の輸入事業を積極的に展開していたオートトレーディング。しかしMGローバーの破綻によって、一時は200人いたスタッフも現在は南原社長ほか、スタッフ4名と大幅に規模を縮小している。しかし今回、2002年から輸入代理権を持つTVRの最新モデルを発表すると共に、新たに輸入代理権を獲得したノーブルの新型車をお披露目することで、同社の再出発を強くアピールする構えだ。
ノーブルは1998年に英国の少量生産スポーツカーの分野で経験を積んできたリー・ノーブルが創業したスポーツカー専門メーカー。ターボを装着したフォード製V6エンジンをミッドシップ搭載する『M12』やその高性能版となるM400は、現地の専門誌やマニアの間で高く評価されている。