デジタル時代のデザイン戦略---BMWバングル講演

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BMWのデザインディレクターとして数々の有名なデザインを生み出して来ているクリス・バングル氏が、LAオートショー(ロサンゼルスモーターショー)でデジタル時代のカーデザインについての講演を行った。デジタルアイドル、バウハウス、マドンナ、パン焼き機、ゴーカート……、バングル氏の見つめる未来はどこに?

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  お国柄よりパーソナリティ

バングル氏は、カーデザインをカルチャーと捉える。グローバル化が進む現在、そこに地域的な差やお国柄、といった要素は存在しない。デザインが人を惹き付けるのは、いかにパーソナルな要素をそこに盛り込む事ができるかにかかっている、と氏は言う。

21世紀に入り情報のデジタル化が進んだことで、デザインはバーチャルとの戦いの様相をも呈して来た。バーチャルイメージは現実を好きなように塗り替え、想像を膨らませる事を可能にした。日本などで実際のアイドルと同様にデジタルアイドルがもてはやされる現実を見れば、それは明らかだ。

しかし実際のカーデザインには、中にメカを有し、人が乗り、機能的でなければならない、という要素がある。その上で人の想像力に訴えかけるデザインをいかに作り出すかが課題となる。

つぎに、デザインは時代との連動性がある、とバングル氏。氏は、特に建築デザインとカーデザインとの関連性に言及する。

「バウハウスがモダニズムを提唱した時、クルマのデザインがそのアイデアに追いつくには時間がかかった。しかしその時差は縮まりつつある。現代のモダンな建築物とカーデザインとの類似性を見ればそれは明らかだろう。しかし建築デザインも進化を続けている。曲がりくねった鉄骨、全面がガラスでシースルーになったようなデザインをいかにクルマで表現するのか、それが今後の課題となるだろう」

これまで建築がデザインをリードして来たが、その状況も変化しつつある。異なるアイデア、メカの発達による異なるレイヤーなど、今後カーデザイン上で考えなければならない要素は多い。

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  お国柄よりパーソナリティ
  デザイナーの見本、進化するマドンナ
  プロのデザイナーはパン職人
《Sachiko Hijikata, US editor》

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