富士重、大型風力発電システムを開発

2005年12月28日(水) 15時16分
富士重、大型風力発電システムを開発の画像

富士重工業は航空宇宙事業で培った技術を基に小型の風力発電システムの開発を行ってきたが、このほど2000kW級の大型を開発、茨城県神栖市波崎に試作機を設置した。

「SUBARU80/2.0」がそれで、ローターの直径が80m、ローターの中心までの高さが62mで、ブレード数が3枚。可変速制御を備え、風速3m/秒以上あれば発電が可能だ。富士重工によれば、日本の自然環境や社会インフラに最適な日本型大型風力発電システムとのことだ。

最大の特長は、ローターをタワーの風下に配置したダウンウインド方式。この方式は、ローター面が吹き上げ風の方向に正対する方向になっていることで、山岳や丘陵地に多く発生する吹上風のエネルギーを最大限利用でき、現在一般的なアップウインド方式に比べ発電量を増加させることができるという。

富士重工は2006年年頭からこの試作機の実証試験を開始し、近い将来市販化する予定だ。同社は航空機をはじめ地雷探査機、そして風力発電システムなど高い技術力を持っている。しかし、商売が下手で、多くの技術がうまく収益に結びつかなかった面が強い。こういった技術が、トヨタグループ入りしたことで、将来大きな花を咲かせるかもしれない。

《山田清志》
画像

注目ニュース

スズキは、湖西工場に設置し、2004年1月から稼動開始した風力発電装置2基の2004年の実績をまとめて発表した。湖西工場の装置2基合計の年間発電量は189万9000キロワット。

富士重工の竹中社長「航空機事業の売却はない」

富士重工業(スバル)は8日、中間決算の説明会席上、竹中恭二社長は航空機事業に触れ、「(売却を)まったく考えていない」と語った。しかし「資産の効率化、あるいは収益性の改善に向けた可能性を考えていきたい」...

【東京モーターショー05】竹中富士重工社長、トヨタとの提携は…

富士重工業(スバル)の竹中恭二社長は、東京モーターショーのプレスブリーフィング後に記者団と懇談したが、話題はもっぱらトヨタ自動車との提携交渉。

【2005年の10大ニュース座談会】世界が動いた! 日本が動かした!!

恒例の10大ニュース選考座談会です。『レスポンス』の各記者に、それぞれ活躍する分野で10大ニュースを推薦してもらい、それからの中から編集部で編集者視点に立って10本にしぼっていきました。影響力&ニュー...

RSS

編集部ピックアップ