【ミシュラン 新スタッドレス発売】中は硬く、表面は柔らかいコンパウンドが氷上で効く

2005年10月31日(月) 23時40分
ミシュラン『X-ICE』の画像
トレッド中央を中心にレイアウトされるV字ブロックパターンが排水・排雪性能をアップ。雪解け道などでのハイドロプレーニングを防止してくれるの画像
タイヤショルダー部にあるラグ・ショルダーエッジは、わだち状の雪上路面でのハンドリング性能に効果を発揮するの画像
【ミシュラン 新スタッドレス発売】中は硬く、表面は柔らかいコンパウンドが氷上で効くの画像
滑りやすい路面での接地面積を稼ぎ、確実なグリップ性能をもたらす、クロスZサイプ。トレッド面にある直線サイプとクロスZサイプの相乗効果で、路面上の水膜を効果的に掻き出してくれるの画像

『X-ICE』はミシュランのグローバルブランドのスタッドレスタイヤとして誕生した。日本以外では北欧3国、カナダ、韓国、中国などで販売される。日本国内専用スタッドレスタイヤの『DRICE』と同じように、日本のミシュラン・リサーチ・アジアにより開発された。

クロスZサイプはDRICEからそのまま継承された。サイプとはナイフカットのような接地面の切れ込みのこと。クロスZサイプは一見普通のジグザグ型だが、じつは中では卵ケースの凸凹のような3次元の複雑なデザインになっている。これは氷の上に浮いた水を吸い取り、回転しながら排出するために効果的だ。

さらにクロスZサイプの特徴は、コーナリングやブレーキで大きな力がタイヤに掛かったときに3次元の形状が重なり合ってしっかりする。これはウェット路面やドライ路面でも効果的な働きをすることだ。

さらにミシュランではアイス路面とドライ路面の両方でグリップが向上するマジックのようなトレッドコンパウンド(接地面ゴム)を開発した。通常アイス路面ではソフトなコンパウンドの方がグリップがよい。しかしあまり追求し過ぎるとグニャグニャして、ドライ路面のハンドリング性能が落ちてしまう。ここがタイヤ開発者にとって二律背反のジレンマだ。

しかし中は硬く、トレッド表面だけがソフトになるトレッドコンパウンドができたのだ。それがAPSテクノロジーだ。ゴムが減っていっても路面と接触する表面だけがソフトだから、アイスバーンでもグリップする。しかし芯の部分の剛性が高いからドライ路面でのグリップがしっかりするのだ。

ブランドマーケティングを担当する 日比野忠司さんは、「この素晴らしいゴムの特徴をお客様に理解していただくのが非常に難しい」と語っていた。確かに筆者も最初は意味がわからなかった。でもゴム表面のほんの薄いところだけが、走行したときの圧力によって分子が壊れてソフトになると聞いて、なんとなくわかってきた。(つづく)

《こもだきよし》
画像
画像
画像
画像
画像

注目ニュース

【東京モーターショー05】ミシュラン「空気のいらないタイヤ」、日本に初登場

タイヤ空気圧をモニタリングするシステムや、パンクしてもある程度は走れるランフラットタイヤなどの開発競争が過熱するタイヤ業界だが、ミシュランは一気に「空気のいらないタイヤ」を、東京モーターショーで日本に...

J.D.パワー・アジアパシフィックは、米国新車装着用タイヤの顧客満足度調査の結果を発表した。それによると、ミシュランがすべての部門で首位を獲得した。

日本ミシュランタイヤは、タイヤ寿命向上と省燃費性を両立させた日本向けトラック・バス用オールシーズンタイヤ『XJE4 MIX ENERGY』を9月1日から順次発売する。発売サイズは全4サイズで、価格はオ...

【エコカーワールド05】踊るビバンダム

車高が上がったり下がったり、右へ左へ傾いたり……、エコカーワールド(11−12日、横浜)会場でハイドロを仕込んだアメリカ車のようなデモンストレーションを行なっていたのは、タイヤメーカーのミシュラン。

日本ミシュランタイヤは、乗用車用高性能スポーツタイヤのパイロット・スポーツ『PS2』に、新サイズを追加し、7月1日から発売すると発表した。発売サイズは245/45ZR17 95Yから295/25ZR2...

【ミシュラン チャレンジ・ビバンダム リポート】その1 近未来のクルマ像を考えるイベント…河村康彦

そのブランド名を耳にして即座に「レストラン!」と連想するあなたは、きっと自他ともに認めるグルメに違いない。もしも「旅行ガイドブック」と答えるのであれば、その人は恐らく相当な海外旅行通なのだろう。

RSS

編集部ピックアップ