フォルクスワーゲン(VW)の東京ショーの目玉は2台。プロトタイプの『EcoRacer』と、国内で12月からの発売が予定される『ポロGTI』だ。
プレスデー初日のお披露目には、グループの会長であるピシェツリーダー氏と、VW部門のトップであるベルンハルト氏が列席。日本法人を代表する梅野勉氏が語った「質実剛健で親しみやすい持ち味に加え、ダイナミックでエモーショナルな性格を併せもつクルマを提供していきたい」という意気込みを具現化する2台が、そのベールを脱いだ。
EcoRacerは、開発担当のマシアス・ラーベ氏が、「エコロジーやエコノミーと同時に、ダイナミックであることを実現したプロトタイプだ」と話すように、3.4リットルで100kmを走る燃費性能と、0-100km/h加速が6.3秒、最高速230km/hというスピードパフォーマンスを両立したクルマである。ネーミングが、このプロトタイプの性格をそのまま示しているかっこうだ。
1.5リットルTDI直噴ディーゼルターボをミッドシップ搭載、車重850kg。出で立ちは、コンパクトレーシングクーペそのものだ。ドアを開くとTバールーフが上方に開き乗降性を確保。このルーフやリアハッチなどが脱着可能であり、ロードスター状態、さらにはスピードスターと呼ばれる状態にまで、EcoRacerは変貌を遂げることができる。