【ホンダ ASV-3】認知支援のコアは「車車間通信」

2005年9月5日(月) 22時14分
ASV-3の画像
ナビ画面での車車間通信の画像
ASV-3(二輪車)の画像

『ASV-3』認知支援を強化する上で重要なのが、「クルマの外部に存在するリスクをどのように把握するのか」という部分だ。いわば“眼の技術”である。

プリクラッシュセーフティの領域が重視された従来の『ASV-2』では、外部リスクを車載コンピューターが把握するために、レーダーセンサーやカメラデバイスが駆使されている。具体的には、目標物の補足と測距を行う「レーダーセンサー(レーザー方式もしくはミリ波)」、目標物の把握を主眼とする「CCD/CMOSカメラ+映像認識システム」、夜間の安全支援を行う「赤外線カメラシステム(ナイトビジョン)」などだ。

ASVで使用されるレーダーセンサーやカメラは高性能化と低価格化が同時に進行しているが、根本的な弱点がある。それはレーダーにせよ、カメラによる映像認識にせよ、「クルマから見通せる場所の情報しか得られない」という事だ。例えば交差点を曲がった先にいるクルマや、路上に駐車する大型車の向こうにいるクルマの存在は、障害物に遮られてキャッチできない。

そこでASV-3では、クルマ同士が通信状態を確立・維持し、互いの存在・位置情報を知らせあう「車車間通信技術」の策定と実用化に力点が置かれている。これは見えにくい場所にあるリスクを把握するもので、コミュニケーションを前提とした“耳の技術”である。

ホンダのASV-3では、見えない場所のリスク把握は車車間通信システムで行い、適宜ドライバーに情報提供。リスクが差し迫った場合は、ASV-2からさらに進化したレーダー/カメラによる自立システムも組み合わせて、安全を確保する。また、走行中のクルマ同士がレーダー/カメラによる自立安全情報を共有するプローブ型の車車間通信システムの開発も行われている。

車車間通信システムはいよいよ、実用化に向けた開発フェイズに駒を進めたと言える。

《神尾寿》
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