西名阪道の鋼材落下で、2人の運転手を送検

自動車 社会 社会

今年7月、大阪府藤井寺市内の西名阪自動車道で、落下物の鋼材が走行中の乗用車を直撃。男性1人が死亡した事故について、大阪府警は18日、この鋼材などを運送していたトレーラーを運転していた33歳の男と、落ちていた鋼材を跳ね上げたトラックを運転していた34歳の男を業務上過失致死傷容疑で書類送検した。

大阪府警・高速隊によると、問題の事故は7月19日の午前6時50分ごろに発生している。藤井寺市西古室1丁目付近の西名阪自動車道上り線で、落下物とみられる鋼材(長さ2.5m、4cm角)が47歳男性の運転する乗用車を貫通。この男性は直撃を受けて即死し、その直後にコントロールを失ったまま他車に衝突する事故が起きた。

警察では走行記録などから、この鋼材を落とした車両の捜索を行っていたが、後にこの鋼材はプレハブ建築用のものと判明。反対車線の上り線を滋賀県に向けて走行していた33歳の男が運転する大型トレーラーから落下し、これを5分後に通過した34歳の男が運転するトラックが踏んで跳ね上がり、勢いを保ったまま下り車線側に飛んでいったことが判明した。

警察では主因は鋼材を運搬していたトレーラーの荷台で積荷の結束が十分になされておらず、何らが衝撃が原因で脱落したものとみている。ただし、鋼材を落としたトレーラーを運転していた男も、鋼材を踏んだトラックを運転していた男もまったく認識しておらず、警察では逮捕は困難と判断。業務上過失致死傷容疑での書類送検とした。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース