【ダイハツ アトレーワゴン創った人】その1 商用車とは思ってほしくない…阪本和俊エグゼクティブチーフエンジニア

2005年6月15日(水) 21時40分
ダイハツ『アトレーワゴン』の画像
ダイハツ『アトレーワゴン』の画像
インパネをできる限りコンパクトにし、軽自動車トップの室内長(2015mm)を実現するとともに、シートまわりのゆとりをもたせているの画像
リヤシートは、前後のシート距離を1060mm確保して、軽自動車とは思えない広々した足もと空間を体感できるの画像
4人定員乗車時でも人数分の荷物を積載できるの画像

「『アトレー』のベースが『ハイゼットカーゴ』であることは事実ですが、アトレーのことは商用車だと思って欲しくはないんです」と新型『アトレーワゴン』の開発をとりまとめた、ダイハツ工業製品企画本部エグゼクティブチーフエンジニアの阪本和俊さんは語る。

新型アトレーワゴンはセミキャブタイプのワンボックス軽自動車。見ての通り、ボディは軽カーゴのハイゼットと同様だが、今回のモデルに関しては商用車と乗用車で、より差別化が図られているようだ。

「新型アトレーワゴンには遠くから見ても、ひと目でアトレーとわかるように大きなメッキフロントグリルを採用しています。また、バンパーの下にも広がりを持たせることで、ハイゼットにはない、押し出し感を強調しています。フロントマスクはミニ『アルファード』みたいでカッコいいでしょう(笑)」と語る。

装備の面でも軽ワンボックスでは初めてとなるディスチャージヘッドランプを採用したり、普通車のミニバンでも上級装備となる、スライドドアイージークローザーを設定するなど、軽ワンボックスとは思えぬ充実ぶりを見せている。

走行性能に関わる部分でもアトレー専用のダンパーを採用し、スプリングにも専用のセッティングが施されいるので、意外なほど質の高い走りを見せてくれる。エンジンも64ps/10.5kgmのスペックを持つ3気筒ターボエンジンに4速ATを組み合わせているので、力不足を感じることはなかった。

「こういうクルマは商用車だと思われてしまったら最後です。そのためアトレーワゴンは商用車ベースのメリットを生かしながらも、極力乗用車テイストに仕上げています。まだキャブワゴンの魅力を知らない方に、こんなに広くて乗りやすい軽自動車があるということを、もっと知っていただきたいんです」と語る。

確かにこれだけの走りと装備を持っていれば、商用車というよりも『タント』や『ムーヴ』の仲間に入れたくなる。ひと昔前の軽ワンボックスといえば、商用車イメージが色濃く残っていたが、新型アトレーワゴンに関しては乗用車としてのポリシーが貫かれているように感じる。(つづく)

《岡島裕二》
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