メルセデスベンツの『ハコフグ』---低燃費&低エミッション

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メルセデスベンツは去る7日、アメリカ、ワシントンで開催した「ダイムラークライスラー・イノベーション・シンポジウム」において、魚のハコフグ(箱河豚)に着想を得て開発し、低燃費&低エミッションを実現したバイオニックカー・コンセプトを発表した。

ハコフグは名の通りボクシーな体を持ちながら、水中を泳ぐために流線型、すなわち空力的な形をしている。バイオニックカーは全長4.24m、乗員4人と荷物を載せることができ、Cd:空気抵抗係数は0.19。この寸法のクルマとしては最良の部類だ。

またハコフグの“外骨格”を真似た六角形構造によって、バイオニックカーは車体剛性の向上と軽量化とを同時に実現した。強度と衝突安全性を損なわずに、従来の構造と比べて1/3の軽量化を達成したという。

空力の向上と軽量化に加え、コモンレール式ターボディーゼル・エンジン(2.0リットル4気筒、140hp)を搭載、尿素SCR(選択還元型NOx触媒)を採用。燃費は欧州複合モードで23.3km/リットル、90km/h定速で35.7km/リットル。

《高木啓》

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