ヒュンダイ『ポルティコ』は今年2月のシカゴショーで初公開されたクルマだ。ピラーレス構造の観音開きドアを備えたミニバンのコンセプトモデル。現行モデルに当てはめるなら『トラジェXG』の後継を意識したものとなる。
前面部のデザインや、インテリアなどにはコンセプトカーらしい造形が見られるが、全体のシルエットとしては現実を意識していることがわかる。
韓国には全高が低めのスタイリッシュなミニバンがなく、この部分を求める客層はSUVに向かっているのが現状だ。需要が無いわけでもなく、海外からの輸入車が以前よりも入りやすくなったことを考えれば、この部分を埋めるのは急務となる。
ホンダブースに展示されていた『オデッセイ』(日本版)はかなりの注目を集めていたが、これをチェックに訪れるヒュンダイの関係者は多いようだった。ポルティコが将来市販されるとしたならば、オデッセイのようなクルマと正面からぶつかることになるからだろう。
なお、ポルティコは3.8リットルV6エンジンとハイブリッドシステムを組み合わせるシステムとしてスペックが発表されている。ヒュンダイは独自のハイブリッド技術をすでに有しており、このスペックが単なる夢では終わらないというのもポイントのひとつといえるはずだ。