すっかり中国メジャーショーの常連になったBYD AUTO(比亜迪汽車)。
深センに本社を置き西安に工場を持つ同社のエンブレムはBMWを想像させるし、そもそもBYDという社名からして似ているのだが、ダイナミックに動く「少し乱暴な」中国民族系メーカーの姿がそこにはある。
今回驚いたのは、昨年の北京モーターショーに展示していた「何だこりゃ?」というレベルコンセプトカーを、そこそこ鑑賞に耐える『ET』に仕上げて来たことだ。
もちろん、およそ量産設計は不可能なレイアウトなのだが、概念車をコンパニオンのトークと音楽とでショーアップするという姿勢はなかなかのものだった。
割安な中型セダンとして販売している『F6』のヘッドライトはBMW『7シリーズ』に似ているし、新作の1600ccセダン『F3』はトヨタ『カローラ』そっくりという、いかにも中国っぽい企業。しかし、模倣のレベルと細部の作り込みは確実にレベルアップしている。