白バイ隊員に憧れて、自作の白バイでパトロール

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警視庁は28日、偽の白バイを作り上げ、白バイ隊員になりきって高速道路を走行していたとして、24歳の男を道路運送車両法違反(不正改造)容疑で書類送検した。

男は白バイ隊員に憧れる警察マニアで、警察官採用試験で不合格になったことから、自分のバイクを白バイに改造することを思いついたという。

警視庁・高速隊によると、自作した偽の白バイを運転していたとして道路運送車両法違反(不正改造)などの容疑で書類送検されたのは、東京都府中市内に住む24歳の男。

この男は今年2月23日の午後10時30分ごろ、赤色灯やサイレンなど、本物の白バイと同様の装備を持つ改造バイク(750cc)に乗り、八王子インターチェンジから中央自動車道上り線に進入。制限速度を厳守した状態で走行していた。

同じ時間帯、高速隊の捜査車両(覆面パトカー)が付近をパトロールしていたが、この際に前方に走る白バイを発見した。だが、警視庁管内においては基本的に夜間の走行をすることがない白バイの存在に不審を抱き、マイクを使って停止を呼びかけた。

バイクは逃走することなく、これに従って停止。職務質問の際も自分で偽の白バイを作り上げたことを素直に供述した。

その後の調べで、偽白バイは警察マニアであることが判明。数年前に速度超過違反で白バイ隊員から取り締まりを受けた際、そのカッコ良さに惚れこんで自らも白バイ隊員を目指すべく、警察官の採用試験を受けた。

しかし、その結果が不合格だったことから、今度は「自分で白バイを作ろう」と決心。

白バイと同型のバイクを購入し、赤色灯やサイレンを装着。塗装も白く塗り替えて「POLICE」などの字も書きこんでいた。さらには革製のつなぎ服も準備。ヘルメットも隊員が装着するのと同じく白のジェットタイプを用意していた。

男は取り調べの際、交通安全に対する熱意を語ったが、警察では「気持ちはわかるが、警察官になりすまし、同様に改造した車両に乗るのは違法」として、男を道路運送車両法違反容疑で書類送検した。

《石田真一》

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