【三菱 ランサーエボリューションIX 詳報】新グレードGTの走りは?

2005年3月9日(水) 22時17分
三菱『ランサーエボリューションIX』の画像
GTはGSRよりも20kg軽いことを武器に、軽快なフットワークが体感できるの画像
GSRの6速MTに目が行きがちだが、サーキット走行をする向きにはGTの5速MTは最適なセッティングに思われるの画像
GTのタイヤのみ限界性能よりもライフやウエット性能を重視したアドバンA046Dが装着されるの画像

三菱『ランサーエボリューションIX』には、新たなグレードとしてGTが追加されている。GTは競技ベース車のRSと同じ、マグネシウム合金のターボや機械式のリヤLSDを採用しながら、エアコンやパワーウィンドウなどの快適装備を追加したグレードだ。

GTについて三菱自動車商品企画本部 藤井啓史さんは「GTはランエボの走りをより幅広い人に体験していただくために設定したグレードです。ランエボの高い走行性能に魅力を感じているものの街乗りがメインの人や、GSRだとちょっと高価だと思っている人に訴求できるグレードです」

「価格も抑えておりますので、『RX-8』や『インテグラタイプR』などの2輪駆動のスポーティカーから、初めてランエボのようなハイパワー4WDに乗り換える方にも、ちょうどよいグレードだと思います。販売面でもランエボVIIIの2〜3割程度がGTになるのではないかと予想しています」と語る。

確かに価格はGSRと比較して税抜きで24万円も安く、さらにGSRではオプション設定(13万6500円)となるマグネシウム合金ターボも標準装備される。そしてレスオプションで、ビルシュタイン製ダンパーから国産ダンパーを選択すれば、さらに12万6000円も安くできる。最終的にもっとも安い仕様だと、税込みで319万2000円となる。

走行性能の面ではミッションが5速になり、アクティブAYCが装着されないが、走りは意外に好印象。コーナーへのアプローチや、立ち上がりのトラクションのかかり具合は、AYCがないのでつらい場面もあるが、車両重量が20kg軽いのでフットワークは軽快で、とくにフロントの動きは機敏な印象を受けた。

ミッションも5速となるが1〜4速まではクロスレシオとなり、5速だけが高速巡航用のギア比を採用しているので、今回のようなショートコースのサーキットでは不利な面もなかった。5速は高速走行に振っているので、高速道路でエンジンが回りすぎて燃費や騒音を悪化させることもなさそうだ。

新グレードのGTは価格だけではなく、走りの面でもうまく考えられたグレード。初めてランエボを購入する入門者には最適なモデルだろう。(つづく)

《岡島裕二》
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