日産 ザルート のこだわり…倉岡亨一プロダクトチーフデザイナーに聞く

2005年3月8日(火) 19時12分
ザルートのデザインを担当した倉岡亨一・日産自動車デザイン本部・第一プロダクトデザイン部プロダクトチーフデザイナーの画像
ザルートのデザインを担当した倉岡亨一・日産自動車デザイン本部・第一プロダクトデザイン部プロダクトチーフデザイナーの画像
ザルートと倉岡亨一プロダプロダクトチーフデザイナーの画像
ザルートの画像
後部が斜めに切れ上がったサイド・ウィンドウ。東京にあるプラダのビルのような、ガラスのフレームが見えるようなデザインを採用の画像

●正統派でありながらクロスオーバー、だからガルウィング

−−ザルートの基本コンセプトは、どのようなものですか?

「日産のSUVには、2つのラインナップがあります。ひとつは、『キャシュカイ』や『ムラーノ』などのクロスオーバーSUV。もうひとつは、『パスファインダー』や『エクストレイル』などのオーセンティック(正統派)SUV」

「クロスオーバーSUVは、スタイリングで躍動感を出すためにキャビンを小さくしたり居住性を犠牲にすることがあります。一方のオーセンティックSUVは、むしろ、居住性を重視しています。『ザルート』は、オーセンティックSUVとしての居住性を重視しながら、クロスオーバーSUVのようなダイナミックなデザインを実現させるのが狙いです」

−−なぜガルウィング・ドアを採用したのですか?

「インテリアデザイナーが、ドアのフレームが多角形のデザインを描いてきたのがきっかけです。東京にあるプラダのビルのような、ガラスのフレームが見えるようなデザインを活かすために、後ろの部分が、すぱっと斜めに切れたようなドアのかたちを採用しました」

「それで、このドアをどういう風に開けるのが一番良いかと考えて、もっとも適したのがガルウィング式だろうと判断したわけです」

−−ガルウィング式のメリットはなんでしょう?

「ドアを開けた時の間口が大きいことですね。Bピラーが無いですから、中に入りやすい。ザルートのガルウィングは、ボタンやモーターで開けるのではなく、手で開けるようになっています。これはドアを自分の力で開ける方が、オーセンティックSUVにふさわしいと考えたからです」

「ただドアが重くならないように、上半分がガルウィング、下半分は下にスライドして開くようにデザインしてあります」

−−正統派SUVとして、居住性を維持するための工夫は?

「オーセンティックSUVとしての居住性を維持するために、キャビンの幅は、ホイールオープニング幅とほぼ同じ1800mmとなっています。このため、インテリアスペースは、かなり大きくなっています」

●ジュネーブモーターショー向け
●正統派でありながらクロスオーバー、だからガルウィング
●ザルート量産化にポジティブ

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