ホーム > ビジネス > 企業動向

【新中期計画が相次いで始動】キーワードは「持続的成長」

2005年1月29日(土) 21時50分
日産ゴーン社長の画像
スズキ・スイフトの画像
マツダMXクロスポルト・コンセプト。見るからに量産化が近そうなクロスオーバーの画像
日産ノートの画像
マツダ・イブキ・コンセプト(2003)。ロードスターのモデルェンジは近未来と予想されるの画像

自動車メーカーの業績は、2005年3月期も業界合計で最高益の更新が続く。北米、欧州でのシェア拡大やアジア市場の開拓など、日本車はグローバルに躍進している。

1990年代末に表面化した日産自動車や大型トラック各社などの経営危機も、三菱自動車グループを例外として収束。

00年代も中盤に入った今年は、グローバル競争が激化するなかで各社各様の経営戦略を描く年となる。とくに05年度からは新中期経営計画に着手する企業が多く、「持続的成長」への新たなアプローチが始まる。

■日産自動車…まだまだ増販めざす。日本人COOは誰に

99年にルノー傘下に入って以来、カルロス・ゴーン社長による「NRP」「日産180」の中期計画で再建から成長への路線を敷いた。05年度からは持続的な成長と高い収益性、さらに投下資本効率を重視した3カ年の「日産バリューアップ」が始まる。最終の07年度には世界販売420万台を目指すという意欲的な数字を掲げる。

また、10%以上を念頭に置いた世界トップレベルの営業利益率や、投下資本利益率(ROIC)20%以上の確保もコミットする。日産の04年度世界販売計画は338万台。次期計画では3年で82万台の上乗せを図るため、3年半で100万台の販売増を目指す「日産180」よりも「増販ペースは、さらに速くなる」(ゴーン社長)という急成長路線だ。

期間中に世界に投入する新モデル28車種で達成を目指し、世界5位のダイムラークライスラーにほぼ肩を並べる規模を狙う。新計画がスタートする4月からゴーン社長はルノーのCEOも兼務、新たに指名する日本人のCOOとともに、日産・ルノー連合のシナジー効果も一段と引き上げていく。

■ホンダ…理念優先・源流強化で成長する方法

6月で就任丸2年となる福井威夫社長が描く3カ年の「新中期計画」が4月から始動する。具体的な内容の発表は7月ごろとなる見通し。新計画では福井社長が就任以来、強調してきた「源流強化」の浸透を図る。

「量は結果であり、こだわらない」として、「ホンダらしさ」の追求など理念優先できた福井社長だが、どう成長路線を提示するか注目される。04年(暦年ベース)の4輪車世界販売は、前年比10%増の319万台と初めて300万台に乗せた。日産や韓国の現代自動車グループとほぼ同レベルの水準で競っている。

着実な収益の拡大を重視し、新計画の最終である07年度の4輪車販売は日産のような高い数値にはならず、390万台前後のレベルとなりそうだ。

■日産自動車…まだまだ増販めざす。日本人COOは誰に
■ホンダ…理念優先・源流強化で成長する方法
■スズキ…売上高3兆円と鈴木会長の引退
■いすゞ…復活からリーダーへ。いまだ残された課題
■マツダ…勢いつけて過去最多の16車種
■ヤマハ発動機…新社長の新計画は加速と向上

《池原照雄》
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像
画像

注目ニュース

【日産バリューアップ ! 】2005年から世界70モデルを立ち上げ

日産は2005年度から新モデル立ち上げ延べ70件の大攻勢をかける。その名も新3カ年計画「日産バリューアップ」。目標は、最終年度の07年度にグローバル販売を420万台(04年度計画338万台)に引き上げ...

ゴーン日産社長、「180」達成に自信と確信

日産自動車のカルロス・ゴーン社長は20日、新型車『ノート』の発表後に記者会見し、中期計画「日産180」での100万台増販について「結果は9月が終わらないと出ないが、(達成に)自信をもっているし、確信し...

ホンダ、05年3月期業績予想を上方修正

ホンダは28日、2005年3月期の第3四半期決算を発表するとともに、通期予想を上方修正した。

ホンダが「日本発」強化…なぜ、今なのか

ホンダが2005年度から始める次期中期計画のひとつの方向性として「日本のマザー機能」の強化を掲げた。高度なグローバル生産体制を築き、各地域の自立を推進してきたホンダが、いったいなぜ? 真意は何か?

スズキ、「3兆円企業」を次期中期計画のビジョンに

スズキの鈴木修会長は21日の記者会見で、3カ年中期計画の最終年度に当たる2005年3月期の連結売上高が2兆3000億円規模になり、計画の2兆円を上回る見通しを明らかにした。また、次のステップとして「企...

いすゞ自動車の井田義則社長は18日、2005年度から3カ年の次期中期計画を発表した。最終年度となっている現行の「新3カ年計画」が05年3月期に掲げていた売上高や利益目標をすべて達成する見通しとなったた...

マツダ、新中期経営計画「モメンタム」を発表

マツダは、10年先の長期ビジョンを描き、そこに向かう新たな中期計画「マツダモメンタム」を策定して発表した。

ヤマハ発動機の梶川隆社長は18日、東京で記者会見し2007年12月期までの新3カ年中期経営計画を発表した。東南アジアを中心とした2輪車の大幅な増加を図り、04年12月期の暫定集計値に比較して連結売上高...

RSS

編集部ピックアップ