ルノーから移籍後、マイク・ガスコインにとって初めて本格的に携わったマシンとなる「TF105」。トヨタのテクニカル・ディレクター・シャシーとしてガスコインはニューマシンに誇りを持っていると語る。
「シャシーで最も変わったのは空力エリア。フロントウィング、リアウィング、ディフューザーなどには変化が顕著に見て取れる。変化に対応するために、風洞での作業に多くの力を注いだ。TF105が我々の労力を実らせてくれることを願っているよ」
「新空力レギュレーションによって最初は約25%のダウンフォースを失ったが、オーストラリアでの開幕戦を迎えるころにはロスを出来る限り抑えられるよう努力しているところだ。その努力はシーズン中継続して行われるだろう」とTF105について説明したガスコイン。
移籍して以来、マシン開発と並行して乗り出した組織改革も一段落したとのことで、その結果誕生したTF105には自信を持っているよう。
「TF105ではいい仕事が出来たと自負しているんだ。おそらく私の予想をも上回ってくれるんじゃないかな。最初のレースではいくつかナーバスな点が出るだろうが、それは実際にやってみなければ分からない。トヨタでの実務経験は浅いがTF105がコンペティティブなマシンであることには自信を持っているよ」と自信を覗かせた。