【日産フーガ×創ったひと】その2 高級車らしからぬフットワーク…商品企画本部 大澤辰夫SCPS

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「『フーガ』は車体剛性の向上などで、優れたハンドリングを実現しましたが、さらに上のレベルで高い安定感とキビキビをカタチするために、リアアクティブステアを採用することとしました。350GTスポーツパッケージには、ああいったスポーティな味を出さないとダメだと思いました」と、フーガの開発責任者を務めた日産自動車 商品企画本部 大澤辰夫さんは語る。

確かにフーガのスポーティなグレードである、350GTスポーツパッケージに乗ると、高級セダンとは思えぬスポーティなフットワークに驚かされる。その理由には国産車初の19インチタイヤや、それに合わせた専用セッティングのサスペンションを用いていることもあるが、もっとも効果を発揮しているのが、やはりリアアクティブステアだ。このデバイスは、以前ハイキャスなどと呼ばれていた、後輪操舵のシステム。

「リアアクティブステアのような装置を付けて、逆にスタビリティが落ちてしまったり、ハンドリングが不自然になってしまってはマズイと思います。ですが、350GTスポーツパッケージはリアアクティブステアを採用したことで、低速域ではではスカイラインクーペと同等の回頭性を実現し、高速域では高性能セダンよりも優れた安定性を得ることができました」

実際に350GTスポーツパッケージのハンドリングは、ほかのグレードに比べてクイックな挙動を示し、とくにステアリングを切り込んだ初期の回頭性に優れている。慣れるまでは、その切れ味のよさに戸惑いを感じるかもしれないが、慣れてしまえば少ない舵角で、より素早いコーナリングを決めることができる。

フーガというクルマを作るにあたって、必要不可欠であったスポーティなハンドリング。それを実現するために、350GTスポーツパッケージにはリアアクティブステアが採用されたのだ。そうすることにより、フーガのスポーティなキャラクターが、より際立つことになったのだ。(つづく)

《岡島裕二》

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