【日産ティーダ×創ったひと】その2 ハナシ好きな開発責任者はトク?…商品企画本部 松本秀二CPS

2004年11月11日(木) 01時01分
コンパクトなパッケージングのなかにも、シーマ並みの室内空間をカタチにした語るの画像
ソフトパッドで覆われたアームレストは、今までのこのクラスでは実現できなかったアイデアの画像
リヤ席の240mmスライドは、シーマを越えるニールームとウイングロードなみの荷室長を実現するの画像
外観上は2BOXカーでも、ワゴンライクなスペースユーティリティを備えているの画像

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ティーダの開発責任者である松本秀二さん(日産自動車商品企画本部チーフ・プロダクト・スペシャリスト)を、失礼を承知でひとことで表すなら「ハナシ好き」ということになるだろう。初めて会った事前撮影会の会場でも、初対面の筆者に途切れることなく30分以上も立ち話を続けた。もちろんそれは、ティーダの魅力についてのハナシだが。とはいえクルマの開発者で、ここまで親しみやすく饒舌な人は珍しい。

そんな松本さんの人柄はティーダの開発経過にも現れているようだ。

ティーダのコンセプトの原点は「カジュアルな中にも、上質な味わいがあるコンパクトカー」という発想だった。コンパクトカーでありながら、質感のあるインテリアとシーマ並みの居住空間をあわせ持つ、クラスを超越したクルマだ。しかし、そのようなクルマを作り上げるのは簡単ではないはず。

「よくエンジニアからは怒られましたよ(笑)。お前だって、元エンジニアなんだからできることと、できないことの区別ぐらいわかるだろうって。でもそこで諦めず、エンジニアにもティーダが高い要求レベルのクルマであることをトコトン説明し、じゅうぶん理解してもらうことで、こちらの難しいリクエストも受け入れてもらうことができました」

「さらにそうなるとエンジニアのほうからも、ティーダならこんなアプローチもできる、といった提案も多くもらえるようになりました。アームレストのソフトパッドもその一例です。そういった積み重ねで、今のティーダができたのです」と語る。

コンセプトを見ただけで、実現させることが難しそうなクルマを作り上げてしまったのも、松本さんのコミュニケーション能力の高さゆえ。エンジニアから提案に対して多くのフィードバックを得られたのも、ハナシ好きで親しみやすい開発責任者であったからだろう。(つづく)

《岡島裕二》
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